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良いお酒を“燗”で飲む
- 皆さん日本酒はどんな飲み方をされていますか?
冷やしてますか?温めてますか? -
過去から現在までの日本酒の飲み方の変化
- そもそも日本酒というのは、”飲む温度によって味わいや香りが変化するお酒”であり、世界中の醸造酒の中でも飲用温度の幅が広いことが特徴です。
『冷酒』はすっきりとした飲み口で、キレや爽やかさといった味わいを楽しむことができ、『燗酒』はまろやかな口当たりとなり、米の旨味や甘味といったふくよかな味わいを感じることができます。
バブル期の吟醸酒ブーム以前は、日本酒は温めて飲むことがスタンダードでした。
しかし、冷蔵技術の向上や物流システムの発展により、昔は酒蔵でしか飲むことができなかった生酒を手軽に味わえるようになったり、吟醸香と呼ばれる香りやより爽やかな味わいを残すため生きている酵素の働きを止める技術が進歩したりしていることで、冷酒で楽しむことができる日本酒がメジャーになっております。
そんな中でも私たちは『燗酒』の魅力を皆さまに伝えています。 -
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『燗酒』の魅力
- アルコールは一般的に体温に近い温度で吸収されると言われています。冷酒の場合、体温に近い温度まで温められてから吸収されるので、消化吸収のために体力を消費することで身体への負担がかかります。加えて酔いを感じるまで時間がかかるため、飲み過ぎてしまうことがあるのです。
この消化吸収のメカニズムから翌日に残る可能性が高くなります。
その点『燗酒』であれば、飲酒から時間差が少なく消化吸収されることで酔いを感じられますので、身体への負担も少なく、適度な量を飲むことができるのです。 -
純米酒は燗に向かない?
- 「純米酒のような良いお酒は温めてしまったらもったいない」という方がいます。
私たちはそのようなことはないと思っています。
たしかに、華美な香りを持つ日本酒など、温めることに向かない日本酒はあります。最近の日本酒はデザインにも趣向を凝らし、飲みやすさだけではなく手に取りやすいことも意識したものが増えております。そのような日本酒は冷酒で飲むことを推奨しているものが多く、温めてしまうと味や風味のバランスが崩れてしまいます。
では燗に向く純米酒はどれなのか。
私たちの答えは『熟成酒』です。熟成に耐えうる酒を醸す技術があってこそ作り出すことが可能となります。熟成によって生まれる味わいが、温めることによってパッと開き食事を引き立てるので、”食中酒”として日本酒を楽しむことができます。 - ▼神亀酒造の熟成の様子
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『燗酒』を世界に広めるために
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1.神亀酒造のこだわりの酒造り
- 神亀酒造は米と米麹と水から日本酒を造っています。何も足さず、何も隠さず、職人の技と農家と時間を味方として、じっくり丁寧に造り上げています。
純米酒は、米だけの酒です。アルコール添加で味を調整することのない、醸したままのお酒です。それゆえに純米酒造りでは、原料である米の品質が良いものでなければなりません。
とにかく良い米をと求め続け、”神亀のお酒に一番適した酒米”を使用しています。仕込んだときの醗酵の経過や、酒の生命力がまるで別物になり、「酒は米から」と言われる所以を認識していただけるかもしれません。 -
- 仕込み水は、秩父系荒川の伏流水を使用しています。硬水使用ならではの骨格のしっかりとした辛口純米酒を醸しています。そのフルボディの純米酒が「熟成」によって、さらには『燗酒』にすることで、実にしみじみとした旨み、優しい飲み心地という長所が現れるのが神亀の酒の真骨頂です。
日本酒は透明なイメージを持っていませんか?神亀酒造がお届けする純米酒は”淡い琥珀色の液体”です。すっきりとしたコクとキレの良い深い味わいを持ち、しみじみと季節の移ろいに悦びを感じる… そんな料理を引き立て、飲むほどにのみ飽きしないお酒です。 -
2.自宅で手軽に!燗酒機「かんまかせ」の監修
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- 日本酒は、手をかけてあげることで旨さが変わってくるお酒です。
「料理やお酒の種類に合わせた多彩な燗を、誰でも手軽につけられる商品をつくりたい。」「日本酒を最適な状態で飲んで欲しい。」
この監修した『かんまかせ』にはそんな想いが込められています。
誰でも簡単に使える敷居の低さがありながらも、プロが認める燗が作れるという相反すると思われていた2つの要素を形にしました。 -
- かんまかせの燗をつける方式は「湯煎式」です。
家で燗酒を飲むとき、電子レンジでお酒を温めることが多いのではないでしょうか?電子レンジでの燗はムラが出来てしまって美味しくありません。また鍋で燗をつけるには温度調整が難しいです。手軽でかつ本格的な燗をつけるには・・・と考え、辿り着いた答えが”自動温度調節の湯煎式”でした。湯煎で全体的にゆっくりと温め、味を損なうことなく旨味を引き出します。 -
3.誰でも参加可能!体験型セミナー「かめ塾」の開催
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- もともと百貨店でのプロモーションの際に、お客様が冷酒ではそこまで反応しないものの、燗酒にして提供すると表情がほころぶ瞬間を目の当たりにし、とても印象に残りました。その経験からも、燗酒の魅力をより多くの人に知ってもらいたいと思い、セミナー形式で楽しみ方を広める「かめ塾」を立ち上げる決意をし、2025年1月より本格始動しました。
セミナー形式での開催は初めてでしたが、神亀酒造の長年の愛好者の方々、これまで冷酒でしか味わったことのない方々にご参加いただき、燗酒の奥深い楽しみ方を新たに発見していただく機会となっております。
セミナーでは神亀酒造のお酒を4~5種類程度味わっていただきます。燗酒の食中酒としての味わいを楽しんでいただくため、少量のおつまみを2~3種類程度ご用意いたします。
家庭料理から料亭まで幅広い食事との相性の良さは、燗酒ならではの魅力です。「かめ塾」を通して、燗酒と食事とのマリアージュを楽しんでいただきたいです。 -
『一升の酒、一生飲んで頂ける酒を、一生懸命提供する』
- はじめまして。神亀酒造代表の小川原と申します。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
私たち神亀酒造は、蓮田市で業歴177年を誇る酒造です。
江戸時代末期の嘉永元年(1848年)に創業し、昭和62年(1987年)には仕込むお酒の全てを純米酒に転換。戦後初の全量純米蔵になりました。
見出しの言葉は、神亀酒造の酒造りのモットーです。
酒米にこだわり、お米の良さが伝わるような、じっくりと熟成させた豊かな味わいのお酒をお届けしています。 -
- 私は日本酒を食中酒として楽しんでもらうことで、日本酒業界の未来に向け、日本の、ひいては世界の日本酒消費量を底上げしたいと考えています。
そのためには、日本酒本来の飲み方を知ったうえで楽しんでもらいたい。
その想いから今回、古来より親しまれていた「純米燗酒」の魅力を発信するプロジェクトを立ち上げました。IBUSHIGIN限定で先行販売する「神亀純米大吟醸氷温長期熟成mysterious2015」をはじめとし、燗酒の魅力を広めるためのリターン品に想いを込めました。
日本には、春夏秋冬あります。四季折々の気候、気温、食材に寄り添うのが、日本文化「純米燗酒」です。特に寒い時期になりますと、食材に旨味が更に乗り、それに温めた純米酒を合わせると、「ああ日本人で良かったなあ」と唸る、至福のひと時があります。
これは、「日本人の心」です。皆様と大切な食と日本酒の文化を育む事が出来ましたら幸いです。
「酒は純米、熟成させて、温めて世界一の醸造酒となる。」 -






