150年超の歴史ある酒蔵が日本酒の新世界を開拓！～バーボン樽追熟日本酒～

はじめに・ご挨拶

はじめまして。私は埼玉県小川町で酒蔵を営んでいる松岡醸造社長松岡奨と申します。
2024年4月より松岡醸造の7代目社長に就任しました。

私たちの酒蔵がある埼玉県小川町は、自然豊かな環境と歴史ある文化が魅力の町です。
小川町は埼玉県の中央部に位置し、周囲を外秩父の山々に囲まれています。
町の中心を流れる槻川は、清らかな水を供給し、和紙づくりや酒造などの伝統産業を支えています。

自然豊かな酒造りの条件に適う土地である小川町には3つの酒蔵があります。
そのうちの一つが私達で、1851年（嘉永4年)に創業しました。

現在、松岡醸造を代表するのは「帝松（みかどまつ）」という銘柄ですが、創業当時は「松盛」という酒銘で販売しておりました。
現在の銘柄である「帝松」は、国の最高位である「帝」と、繁栄のシンボルとされている「松」、「酒造り頂点を極め、永遠に栄えるように」という願いを込めて名付けられました。

この伝統ある帝松ブランドを守りながらも、時代の潮流を見据え日本酒の新世界を開拓くすべく日々日本酒造りに取り組んでおります。

今回のクラウドファンディングでは、日本酒の新世界開拓に向けた私たちの挑戦を皆さまに知っていただきたく、IBUSHIGIN限定の新商品、秩父の蒸留所のバーボン樽で追熟した日本酒２酒（各200本限定）をお届けします！

今までの歴史～伝統を受け継ぐ～

新潟から埼玉の地へ

酒どころ越後頚城郡姉崎（現新潟県）の、酒造りに関わる家柄に生まれた初代松岡祐エ門。
祐エ門は「求める酒造り」に適した地を目指して、嘉永4年（1851年）に埼玉県小川町へ蔵ごと移築し「松岡醸造」を創業しました。

当時の小川町は、秩父往還と八王子街道が交差する交通の要衝で、生活物資の集積地として、毎月多くの市が立ち、商人が集まる場として栄えていました。
また、米穀の少ない秩父方面と米の生産の多い平野部を結ぶ中継ぎの穀物商も多くいたといいます。そこにはお酒を楽しむ消費環境が整っており、祐エ門はこの小川町の賑わいに目を付けのです。

酒造りに適した土地

初代松岡祐エ門が、小川町の地を選んだのは町の賑わいや、消費環境だけではありません。
小川町は、お酒の仕込みに重要な「良質な水」にも恵まれていました。
秩父山系を源とし、その湧水が石灰岩層で浄化され、ミネラル豊富な硬度の高い天然水となって湧出します。
当時は、弊社からほど近い場所にある古寺鍾乳洞というところの水を使用して酒造りをしていました。（現在は創業当時とは異なり地下130メートルより天然水を汲み上げ、酒造りに使用しています。）
このように、酒造りに最適な水があったことも重要な理由とりなり、新潟から遠く離れた小川の地で日本酒造りを始めたのです。

以上のような始まりを持つ松岡醸造は、江戸時代より150年超の間、私で7代目になるまで代々日本酒造りに取り組んでおります。
その代々受け継がれてきた日本酒造りにかける想いが、脈々と時を経て歴史を重ね現在に至っております。
そして、日本酒を同一基準で審査する全国新酒鑑評会にて毎年のように賞をいただき、私たちの脈々と受け継がれてきた日本酒造りへの想い・こだわりが評価され大変喜ばしく思っております。
令和5年度においても、全国新酒鑑評会にて金賞を受賞いたしました！
＝受賞歴＝
・全国新酒鑑評会　8年連続（H16～23年）金賞受賞金賞受賞酒蔵（県内最多記録）
・IWC（インターナショナル・ワイン・チャレンジ）、SAKE COMPETITION、雄町サミット、関東信越国税局酒類鑑評会等、多数の鑑評会で受賞。

7代目社長による、伝統を守りながらも、時代の潮流を見据えた斬新なアイデアと改革で挑戦！

このような伝統を脈々と受け継がれてきた松岡醸造、冒頭のご挨拶でお話ししましたが、今年2024年4月より父親から社長の立場を譲り受けました。
伝統の酒造りを守りながらも、時代の潮流を見据え日本酒の新世界を開拓くすべく日々日本酒造りに取り組んでおります。

「日本酒をあって当たり前の存在にしたい」これが私の中のテーマです。
そして社長になろうともこのテーマは変わらず、これからも日本酒の裾野を広げる作業を続けたいと思っております。

現在、海外で酒蔵の監修を行ったり、今回のお酒にもありますが世界で唯一の、フランスでは赤ワインで使用されているプリムール酵母を使用したお酒など、これまでの概念を覆すような試みを行ってまいりました。
しかし、その原点は日本酒を「日本酒」として世に広めるためにはどうしたらよいか、ここに尽きます。

これまでにない角度から攻めつつも、今回であれば日本酒ならではの旨味を起点に、全く今までにないお酒を創造し、日本酒にしかできないモノ造りを考えております。

今後も「日本酒」の裾野を広げるため、あらゆる角度からその方法や新しい味わいを模索し、皆様に伝えていければ幸いです。

商品について

※樽での追熟期間があるため、発送は9月末目途となります。
※常温での発送となります。

バーボン樽追熟日本酒

今回は、IBUSHIGIN限定にて2つの帝松ブランド商品を、各200本限定で秩父市の蒸留所のバーボン樽にて追熟します！
①帝松褻と霽れ（ケトハレ）
②帝松霜里

日本酒は、醸造酒の中で唯一、麹から造るため旨味の塊です。
この旨味を軸にしながら、それぞれの特徴ある果実香とバーボンの芳醇な香りを楽しめるよう設計し、これまでにない「日本酒」にするため、後味や旨味の輪郭はしっかり日本酒となるよう心がけて造り上げます。

IBUSHIGIN限定のバーボン樽追熟日本酒のため、実は私を含めまだ誰も、追熟したことでどんな変化が加わるのか？の正確な答えを知りません。
私もどのようなお酒になるのかワクワクしています！
まだ誰も飲んだことのない樽追熟の日本酒、ぜひ一緒に味わってみませんか？

日本酒を普段愛飲している方はもちろん、日本酒初心者や普段ウイスキーやワインを飲む方にも、新しい角度から日本酒を体感していただければ嬉しいです。

帝松　褻と霽れ (ケトハレ) 720ml

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022」金賞受賞！
日本酒業界で初となる、ワイン用のプリムール酵母で醸した純米吟醸酒です。

”ワインのような”ではなく、日本酒として更なる高みを目指すために挑戦したお酒です。ワイン酵母を使用した白ワインのような日本酒とは全く異なります。
バナナの様な華やかなフルーツの香り。
赤ワインのタンニンのような渋みがありながら、後味は日本酒のキレで爽快感。
甘口ながらしつこくなく、それでいて余韻が続きます。
チーズなどとマリアージュしたくなる、これまでのどの日本酒にも該当しない新しいお酒です！

≪バーボン樽追熟により期待される味・香≫
フランスでは赤ワインに使用されるプリムール酵母を日本酒で使用した、唯一無二の純米吟醸酒。
バナナ様の強い香りと、スモーキーな味わいがあり、今回バーボン樽で追熟することで「褻と霽れ」がもつスモーキーさと、オークの樽香の相性は非常に良いと思います。
バナナ香とバーボン樽の芳醇な香りでコンポートのような濃密な味わいとなることが予想されます。

≪おススメな料理との組み合わせ≫
チーズや奈良漬け、レーズンや肉料理と合わせていただくのがおススメです！
バーボン樽追熟タイプも同じ組み合わせで、その違いを楽しんで頂けますと幸いです。

帝松　霜里　720ml

有機の里として全国的に知られてる埼玉県小川町の下里。
下里の土壌づくりは、化学肥料不使用で行われており、自然由来のもののみを使用します。
また、除草作業、害虫駆除は農薬を使わず、人の手で時間をかけて行っています。
「帝松　霜里」には、この下里で作られたコシヒカリを使用しています。
このお米を60%まで精白し、少量小仕込みで醸することにより、米の良さが引き立った一品に仕上がりました。
江戸時代より続く「帝松」の伝統の技と最新の低温発酵タンクによる上品な吟醸香と米の旨味を引き立たせた純米吟醸酒です。

≪バーボン樽追熟により期待される味・香≫
コシヒカリから来る食米の米の旨味と、M310酵母のリンゴ様な吟醸香が特徴の「霜里」。
ここにバーボン樽の芳醇な香りが加わることで、よりリッチな味わいとなることが期待されます。
リンゴ様の香りが樽香と合わさることで、どのような変化をもたらすのか期待。

≪オススメな料理との組み合わせ≫
白身魚や貝の刺身、カルパッチョ、セビチェや焼き鳥(塩)と合わせていただくのがおススメです！
バーボン樽追熟タイプも同じ組み合わせで、その違いを楽しんでいただければ幸いです。

最後に

今後ますます造り手飲み手の両者ともに、著しい変化を見せていく日本酒の世界。
「思わず笑顔になる」そうあり続けるお酒を今後も作っていくことが使命であると考えています。
これからも伝統を大事にしながらも、挑戦する気持ちを強くもってお酒造りに邁進して参ります。
その一つとして今回クラウドファンディングを立ち上げましたので、是非とも応援・ご支援よろしくお願いいたします。

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。