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ごあいさつ
- はじめまして。
株式会社ブリスナッツ代表取締役の山口一紀と申します。
弊社は2024年10月にさいたま市で設立した、炭火仕上げのクラフトナッツ(素焼きタイプ)を製造・販売する食品メーカーです。
素材のおいしさを、焙煎だけで引き出した『炭火焼きミックスナッツ』を主力としております。
私は日本茶や珈琲などを手掛ける飲料メーカーで25年、ナッツメーカーで2年と、本来交わらない二つの現場を歩んでまいりました。
そのなかで、ナッツ・日本茶・珈琲はいずれも手軽で健康的な食材だとあらためて魅力を感じ、[美味しいナッツ]と[相性のよい日本茶や珈琲]を一緒に販売していく事業を始めることに致しました。
ナッツと一緒においしく、健康的に楽しめるティー/カフェタイムを通じ、続けやすい日々の健康習慣につなげていきたいと考えております。 -
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素焼きの完成形を目指した『炭火焼きミックスナッツ』とは
- 『炭火焼きミックスナッツ』は、「ガス直火×炭火」のW焙煎で仕上げたナッツです。
専用に改造した日本に一台だけの焙煎機を使い、焙煎だけでナッツ素材のおいしさを最大限に引き出しています。 -
ガス直火・輻射熱がナッツの甘みを引き出す
- ナッツの甘みを引き出すには、内部に含まれるたんぱく質や炭水化物の化学反応(メイラード反応など)をしっかり進めることが大切です。
しかしナッツは水分が少なく、熱が伝わりにくい食品。強い火力で一気に焼くと表面だけが先に高温になり、芯まで反応が進まず甘みが十分に引き出せません。
皆さまが普段利用されているナッツは、本来の甘みを感じられていますか?
炭火焼きミックスナッツでは、釜の床部からのガス直火と天井部からの輻射熱(間接的なガス火)を組み合わせ、ナッツ全体を包み込むように加熱。じっくりと芯まで焙煎することで、ナッツが本来持つ自然な甘みを引き出しています。 -
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炭火が生む、カラッと香ばしい仕上がり
- 素焼きナッツの理想形は、表面はカラッと香ばしく、芯は甘みがあり、程よく崩れる食感だと考えています。
しかし一般的な焙煎に用いられるガス火は燃えるときに水蒸気を発生させるため、火力を抑えるとカラッと仕上がらず、火力を上げすぎると焦げや固い食感につながります。ガス火だけで理想に近づけることは非常に困難です。
そこで取り入れたのが炭火です。
炭は燃えても水蒸気を出さないため、ナッツの直下に置くと乾いた熱がナッツを包んでバリアの役割を果たし、ガスの水蒸気の影響を受けにくくなります。
こうして、ナッツ本来の甘みとカラッとした香ばしさを引き出した、素材の味わいを楽しめる理想形に近い一品が生まれました。 -
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一釜ずつ、味・色をみながら丁寧に仕上げる
- 日中の気温や湿度、釜の暖まり方など、焙煎の環境は常に変化しています。「ガス火×炭火」の焙煎では、その微妙な変化に合わせて火加減を調整する必要があり、自動設定での制御は困難です。
炭火焼きミックスナッツは、自動設定を使わず、一釜ずつ味と色を確かめながら丁寧に仕上げたクラフトナッツです。 -
- ナッツのおいしさを焙煎だけで引き出した『炭火焼きミックスナッツ』。
素焼きナッツのおいしさを求める方には、是非とも一度は食べていただきたい商品です。 -
ナッツと相性の良い飲み物とは
- 前述のように、弊社はナッツと一緒においしく楽しめるティー/カフェタイムの提供を目指しています。
ナッツに合う飲み物は?——塩味ナッツならお酒、素焼きナッツなら珈琲と答える方が多い印象です。それはなぜなのでしょうか。 -
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ナッツと日本茶の相性の壁
- 相性を分ける鍵は、ナッツを噛んだ直後に立つオイルの香りです。ナッツはまずこの香りが立ち、その後に甘みや木の実の風味が出てきますが、オイルの香りを包み込んで、甘みを引き立てる飲み物が好相性と言えます。
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- 珈琲はロースト香が強く、この“オイルの香り”を包み込みます。特に、優しいロースト香と果実のような香り、爽やかな酸味が広がるスペシャリティ珈琲は、オイルの香りを抑えつつもナッツの甘みを引き立たせる好相性の代表例です。
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- 一方、一般的な緑茶は、フレッシュグリーンな香り(青い香り)と後口の苦渋みが持ち味。その青い香りがオイルの香りを際立たせやすく、更に、すっきりした味わいがナッツの風味(とくに甘み)を抑えてしまうため、相性が良いとは感じにくいのです。
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”青い香り”ではなく“花の香り”
- 私は、ナッツと相性のよい日本茶を探るため、狭山の生産者を訪ねました。
伝統を守りながらも革新に挑むその方のもとで出会ったのが、花の香りをまとう「萎凋緑茶(いちょうりょくちゃ)」です。
特に、ミルクのような香気をもつといわれる埼玉県が開発した品種「ゆめわかば」を用いた萎凋緑茶は、花のような甘い香りがふわりと広がり、続いてうま味も一緒にやさしく伸びてくる上品な味わいでした。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、緑茶・烏龍茶・紅茶は同じ茶樹(Camellia sinensis)からつくられます。違いを生むのは、萎凋(葉をしおらせて香りを引き出す工程)と発酵(酸化)です。萎凋で生まれる花や果実を思わせる香りは萎凋香(いちょうか)と呼ばれ、紅茶や烏龍茶の個性になります。
通常、緑茶はこの萎凋・発酵を行わず“青い香り”を立たせますが、萎凋緑茶はあえて軽い萎凋を施すことで、緑茶でありながら“甘い花のような香り”をまといます。
「この香りならば!」
じっくりと甘みとうま味を引き出す抽出方法によりナッツとのペアリングを試してみると、バニラを思わせる甘い蘭の花のような香りが口の中に充満し、見事にオイルの香りを包み込んでくれました。 -
- こうして私は、この「萎凋ゆめわかば」をナッツとのペアリングとして選定することに決めました。
ナッツと日本茶の相性の壁を崩したのは“青い香り”ではなく“花の香り”。おそらくは、ほとんどの方が飲んだことのない、「ゆめわかば」という品種だからこその相性の良さだと思います。
皆さまにも是非、このペアリングを体験していただきたいと願っています。 -
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リターン商品について
- この狭山の生産者が手掛ける「萎凋ゆめわかば」と弊社主力「炭火焼きミックスナッツ」のセットをお届けいたします。
- 「ゆめわかば」という品種の栽培面積は全国茶園面積の約0.01%の希少品種で、更に萎凋をかけたものとなるとその生産量は非常に少ないものです。人気も非常に高いため、生産者の在庫が尽きた場合には休売となります。農産物ですので年に1度しか生産できず、次回は6月以降の見込みです。
今回 確保できましたのは、わずか100袋分。これで生産者にも在庫が極少量となりますので、この機会に是非お試しください。 -
炭火焼きミックスナッツ・萎凋ゆめわかばセット
- お試しミニセット
炭火焼きミックスナッツ 60g × 2袋
萎凋ゆめわかば 40g × 1袋
まずは試してみたい方に。 - ナッツお楽しみセット
炭火焼きミックスナッツ 180g × 2袋
萎凋ゆめわかば 40g × 1袋
ナッツを中心に楽しみたい方に。 -
IBUSHIGINセット
- IBSHIGINご利用の方に向けた、炭火焼きミックスナッツだけを楽しみたい方や、スペシャリティ珈琲とのペアリングを試してみたい方、別の日本茶「碾茶 茎ほうじ茶」とのペアリングを試してみたい方に向けたセットもご用意しました。
- 炭火焼きナッツ お試しセット
炭火焼きミックスナッツ 60g × 4袋
ナッツだけを試してみたい方に。
炭火焼きナッツ まとめ買いセット
炭火焼きミックスナッツ 180g × 5袋
ナッツだけをたっぷり楽しみたい方に。
炭火焼きミックスナッツ&スペシャリティ珈琲セット
炭火焼きミックスナッツ 180g × 2袋
スペシャリティ珈琲ドリップバッグ 10g × 2袋 × 4か国
珈琲とのペアリングも体験してみたい方に。
IBUSHIGIN限定 日本茶ペアリング別Verセット
炭火焼きミックスナッツ 180g × 2袋
碾茶 茎ほうじ茶 80g × 1袋
ペアリング別バージョンも試してみたい方に。 -
萎凋緑茶のおいしい淹れ方
- 萎凋緑茶は“花の香り”を楽しんでこそ。
緑茶は硬水で抽出すると成分が反応して香りがこもりやすいため、軟水(硬度の低い水)をおすすめします。日本の天然水やアルプスの水など、硬度が20~50mg/Lのものを選ぶと良いと思います。
硬度が低いほど繊細な香りを楽しむことができますが、代わりに味わいがあっさりしてナッツとの相性が離れていくように感じられます。 -
抽出基本条件
- ナッツと合わせるには、少しだけ低温で、苦渋みをださないようにしながら甘みとうま味を引き出す抽出が最適です。
茶葉:5 g (カレー用スプーン1杯程度)
湯温:約70℃ ※1
湯量:180ml
抽出時間:60~90秒(急須:60秒、 茶こし:90秒が目安)
抽出方法:あまり揺らさずに抽出し、最後の一滴まで注ぎ切る ※2
※1:沸騰したお湯をそのまま5分ほど放置すると約90℃になります。これを湯冷まし用の器に1回移して約80℃。もう一度、別の湯冷まし用の器に移して約70℃になります。
(沸かす容器や室温、器、湯量によっても異なるため目安としてください)
※2:揺らさないようにするのは、苦渋みが出るのを少なくするためです。
味わいは 葉の量 × 湯の量 × 湯の温度 × 時間 で変わります。
お好みで調整してください。 -
急須の代用方法
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- 急須にこだわる必要はありません。大きめの茶こし(ティーストレーナー)で代用できます。茶葉が十分に広がるスペースのある茶こしを選び、全体がお湯に完全に浸る器を使って抽出しましょう。
茶こしはステンレス製がおすすめです。
私は特に、洗いやすく使い続けても味に影響が出にくいパンチングメタルタイプが気に入っています。(ティーストレーナー × マグカップ) -
最後に
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日本茶とのペアリングにこだわる理由
- 今回あえて、ナッツと日本茶という異色のペアリングに挑戦させていただきました。
それはコーヒーが苦手な方もいるという理由もありますが、一番大きかったのは日本茶文化への想いです。
私は飲料メーカー時代に日本茶の開発に携わり、日本茶インストラクターの資格も取得しました。現場で感じたのは、日本茶文化の衰退です。いま多くの方がペットボトルで日本茶を楽しむ一方で、リーフ茶で淹れる楽しみが日常から失われつつあります。この15年ほどでリーフ茶の購入は約3割減しています。[総務省 家計調査より]
業界大手関係者の話によれば、うま味が最も多い一番茶の販売量は、この30年でなんと7割近くも減少しているとのことです。
日本茶には、まだ知られていないおいしさがたくさんあります。狭山の生産者のように革新に挑む作り手もいますし、海外でも抹茶を中心に注目が高まっています。
このペアリングをきっかけに日本茶に興味を持ち、“まず一杯”を淹れてみる方が少しでも増えたら幸いです。










