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はじめに
- はじめまして。
「焙煎劇場 豆の歌」バリスタの宇佐見郁弥です。
以前、私は蓮田市を拠点とするハウスメーカー「コタエルハウス」のデベロップメント事業第一弾である「森のレストラン すっぴん」で、バリスタ兼シェフとして働いていました。
しかし、より多くの方に鮮度にこだわった珈琲豆を届けたいという想いが強くなり、私の故郷である群馬県で新たな挑戦を決意しました。
そして、コタエルハウスのデベロップメント事業第二弾として、珈琲豆専門店「焙煎劇場 豆の歌」を2025年4月にオープンしました。 -
- 当店の母体であるハウスメーカーは、埼玉県に本社を構え、長年地域の皆さまに支えられてきました。
私自身も、埼玉で多くのご縁や経験をいただきました。
その恩返しとして、埼玉県の皆さまにも、当店のこだわり抜いた珈琲豆をぜひ味わっていただきたく、IBUSHIGINでのクラウドファンディング実施を決めました。
また、ページ最下部には当店ホームページにも記載がある「珈琲専門用語集」をつけました。さらに珈琲のことを知りたい方必見の用語集です。
ぜひ最後までご覧ください。 -
こだわりの焙煎方法
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選べる焙煎度合い
- 当店では、店内に直火式の小型焙煎機を置いております。そのため、店名の“焙煎劇場”たる所以である、焙煎中の薫り、音、色の変化を目の前でお楽しみいただけます。
そして、下の表にあるような焙煎度をもとに、お客様の好みに合わせて珈琲豆を焙煎しています。これは焙煎機が小型だからこそできることだと考えています。
今回のリターンでも、4種類の豆を6種類の焙煎度合いからお選びいただき、ご支援者様のお好みに合わせて焙煎します。
私にお任せしていただけるのであれば、「焙煎士オススメ」をお選びください。その珈琲豆に最適な焙煎度でお届けします。
焙煎度合いによって風味や味わいは大きく変わります。ぜひ一度お試しください。 -
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こだわりの直火焙煎
- 珈琲の焙煎方法は、「直火式」、「半熱風式」、「熱風式」、「電気式」、「炭火式」などが挙げられます。
当店が採用している直火式焙煎は、その中でも特に熱源との距離が短く、火加減の調整が難しい焙煎方法です。その分、火加減の変化がダイレクトに珈琲豆の風味の違いに反映され、メリハリのある味わいを引き出します。 -
珈琲豆も鮮度が命
- 当店は、焙煎方法だけでなく珈琲豆の鮮度にもこだわります。
珈琲豆の鮮度ってなかなか聞いたことはないかもしれません。魚や野菜では鮮度がいいものが美味しいというイメージがありますよね。実は珈琲の美味しさも、豆の鮮度が関係しているんです。
珈琲が美味しく飲める期間は、豆を焙煎してから常温保存の場合、約1ヶ月程度と言われています。
この期間を過ぎると豆の酸化が進み、どんな珈琲でも美味しくなくなってしまいます。(浅煎りの珈琲豆は、1ヶ月置いてからのほうが美味しいと言われているものもあります。珈琲って奥が深い…!)
焙煎して数日経過した珈琲豆は、油分が表面に染み出てきてツヤが出てきます。そこが珈琲豆の飲み頃です。7日~20日経過したくらいが飲み頃とされる豆が多いです。 -
- 新鮮な珈琲豆を使って珈琲を淹れたときには、もこもこと泡が立ちます。これは新鮮な珈琲豆ならではの特徴で、薫りや風味が豊かになり口当たりも滑らかな珈琲となります。
そんな新鮮な珈琲の味を知ったら、「焙煎したての珈琲じゃないと飲めない!」なんておっしゃるお客様もいらっしゃるくらいです。 -
私たちについて
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- 「コタエルハウス」のデベロップメント事業第二弾として昨年4月にオープンしたのが、珈琲豆専門店「焙煎劇場 豆の歌」です。
世界各地から選りすぐりの珈琲豆を集め、生豆の状態で常時20種類以上取り揃えており、ご注文をいただいてからその場で焙煎を行っています。
また、お客様のお好みに合わせたオリジナルブレンドのご相談も承っております。 -
- 高崎市の店舗では、店内やテイクアウトで飲んでいただけるハンドドリップ珈琲を始めとしたドリンクメニューの他、落としたての珈琲を使いその場で珈琲ゼリーを作る「3分で固まる珈琲ゼリー」をご用意しております。
ぜひお店にも遊びに来てください。 -
「焙煎劇場 豆の歌」の運営会社紹介
- 蓮田市に本社を構える山岸工業は大正12年(1923年)に創業。神社・仏閣を中心とした建設業として実績を積み重ね、その信頼と実績を礎に分譲住宅事業に加え、注文住宅、リフォーム事業も併せて展開してきました。
そして創業90周年を迎えた2013年、「コタエルハウス」という新たなブランドネームを掲げ、2023年に創業100周年を迎えました。 -
- 現在はさいたま市を中心に、蓮田市・伊奈町・白岡市・上尾市・桶川市・北本市・鴻巣市などで地域密着型の住まいづくりを手掛けております。
そんな「コタエルハウス」が、蓮田市や近隣に住む方々の憩いの場になればと思いデベロップメント事業第一弾として挑戦したのが、カフェレストラン「森のレストラン すっぴん」です。 -
森のレストラン すっぴん
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- 当店は、元々コタエルハウスのモデルハウスだった建物を改修し開業しました。木の温もりが感じられ、まるで避暑地の別荘に来たかのような店内で、地元のオーガニック野菜を活かしたこだわりのお料理をご提供しています。
- 特に日替わりでお出ししている『気まぐれプレート』は、毎日売切になるほどの人気をいただいています。 現在は若鶏の竜田揚げやチキン南蛮など鶏肉が中心のメニューを取り揃えております。
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- また、併設の室内ドッグカフェでは愛犬と一緒にお食事を楽しんでいただけます。もちろんワンちゃん用のメニューもご用意しており、夏も冬も関係なく快適にワンちゃんとのお食事をお楽しみいただけます。 大型犬はもちろんのこと、その他猫ちゃんやどんなペットちゃんでも基本ご来店可能です。
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さいごに
- 今回のクラウドファンディングを通じて、埼玉県の皆さまにもっと身近に、最高の珈琲体験を届けたいと考えています。
カフェで珈琲を飲むような、薫りや風味。それを手軽にご家庭やオフィスで味わえるということを知っていただけたら幸いです。
私たち「焙煎劇場 豆の歌」は、これからもお店だけでなく当店のECサイトでもこだわり抜いた珈琲豆をお届けしてまいります。 -
さらに珈琲のことを知りたい方へ 豆の歌流「珈琲専門用語集」
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焙煎とは
- 焙煎(ばいせん)とは、コーヒー豆の“生豆(なままめ)”を火で煎って、香りと味わいを引き出す工程のことです。
生豆はもともと薄緑色で、香りも風味もほとんどありません。けれど、火を加えることで、豆はふっくらとふくらみ、茶色く色づき、あの豊かな香ばしさと深みが生まれます。
パチパチとはぜる音。立ちのぼる煙と香り。焙煎はまさに、豆が「コーヒー」に生まれ変わる魔法のような瞬間です。
焙煎の度合いによって、味は大きく変わります。
浅煎りは爽やかな酸味、深煎りは苦みとコク。
好みに合わせて焙煎を変えることで、あなただけの一杯が生まれるのです。
焙煎は、ただの工程ではなく、コーヒーに命を吹き込む大切な時間。
そしてその香りと音に包まれる瞬間こそが、私たちの「珈琲劇場」の始まりです。 -
焙煎度
- 焙煎度とは、コーヒー豆をどれくらいの深さまで煎ったかを示すものです。
浅煎りは酸味が際立ち、深煎りになるほど苦みとコクが増していきます。
同じ豆でも、焙煎度で味わいはまったく変わる――それがコーヒーの面白さです。
■ライトロースト(浅煎り)
ほんのりと火を通した軽やかな焙煎。豆の個性とやさしい酸味が際立ち、まるで果実のような爽やかさが楽しめます。
■シナモンロースト(浅煎り)
まだやさしい酸味が中心で、ほのかに香ばしさが顔を出します。軽やかな飲み心地を求める方におすすめ。
■ミディアムロースト(中浅煎り)
酸味と甘みのバランスがとれ、親しみやすい味わい。人気で定番の焙煎度です。
■ハイロースト(中煎り)
コクが出始め、酸味は少し落ち着き、香ばしさがふわりと広がります。バランスが良く、喫茶店の味わいに近い印象。
■シティロースト(中深煎り)
苦みとコクがはっきりと現れ、ミルクとの相性も抜群。焙煎の香りが際立ち、深まる余韻が楽しめます。
■フルシティロースト(深煎り)
しっかりとした苦みと重厚なコクが魅力。ビターチョコのような甘みも感じられ、アイスコーヒーにもおすすめです。
■フレンチロースト(深煎り)
ほとんど酸味はなく、しっかりとした苦みとスモーキーな香りが特徴。エスプレッソにもぴったりな力強い一杯です。
■イタリアンロースト(極深煎り)
最も深く煎られた焙煎度。重厚な苦みと香ばしさが広がり、まるで焚き火のような余韻。夜の一杯におすすめです。 -
珈琲豆の品種
- 【ティピカ】
アラビカ種の原種に近い品種。やわらかい酸味と甘み、バランスの良い風味が特徴。多くの品種の祖先としても知られています。
【ブルボン】
ティピカから派生した品種。丸みのある甘さと柔らかな酸味があり、口当たりがとてもなめらかです。赤や黄の実が知られています。
【カトゥーラ】
ブルボンの突然変異から生まれた品種。小柄で育てやすく、爽やかな酸味と明るい風味を持ちます。中米で多く栽培されています。
【カトゥアイ】
カトゥーラとムンドノーボの交配品種。病害に強く、安定した収量。バランスの良い味わいで、扱いやすさから広く普及しています。
【ムンドノーボ】
ブルボンとスマトラの自然交配で誕生。豊かなコクとしっかりしたボディ感があり、南米で多く栽培されています。
【カネフォラ種】
アラビカに比べて苦みが強く、香りは控えめ。高温多湿な低地でも育ち、病気にも強いタフな品種です。
【ロブスタ】
カネフォラ種の代表格。力強い苦みと重厚なボディが特徴で、エスプレッソやインスタントコーヒーにも使われます。
【リベリカ種】
流通量が少ない珍しい品種。フルーティで個性的な香りと、ウッディな風味が特徴。希少性の高さで注目を集めています。 -
生豆とは
- コーヒーの「生豆(なままめ)」とは、焙煎前の状態のコーヒー豆のことを指します。
もともとコーヒーは赤く熟した実(コーヒーチェリー)の中にある種。その種を取り出し、精製・乾燥させたものが「生豆」です。見た目は薄い緑色や青みがかったベージュで、香りや味わいはほとんどありません。
けれど、この何気ない生豆が、焙煎という火の魔法を受けて、豊かな香りと味わいを持つコーヒーへと生まれ変わります。生豆の質や品種、生産地、精製方法によって、焙煎後の味わいは大きく変わるため、豆選びはとても大切な第一歩です。
当店では、お客様にこの「生豆」の状態から実際に選んでいただき、目の前で焙煎することで、香りと音を楽しみながら“自分だけの一杯”をつくる体験をご提供しています。
コーヒーの始まりは、いつもこの生豆から。自然と人の手が育んだ、小さな命のつまった豆たちを、ぜひ間近でご覧ください。 -
珈琲豆と標高の関係
- コーヒー豆の味わいには、育った標高が大きく関係しています。
一般的に、標高が高い場所で育った豆ほど、寒暖差が大きく、ゆっくりと時間をかけて実が熟します。その結果、豆の密度が高まり、甘みや酸味、香りがぎゅっと凝縮されるのです。
標高が高い(およそ1,200m以上)豆は、華やかな香りや爽やかな酸味が特徴で、「上質なスペシャルティコーヒー」として扱われることが多くなります。エチオピアやグァテマラの高地などがその代表例です。
一方、標高が低めの地域(600~1,000m程度)では、豆はやわらかく、苦みやコクがしっかりと出やすくなります。重厚感のある味わいを求める方にはぴったりです。
つまり、コーヒーの味は「どこで、どんなふうに育ったか」によって変わります。
その背景を知ることで、一杯のコーヒーがもっと特別に感じられるかもしれません。 -
珈琲の有名な産地について
- コーヒーは世界のさまざまな国や地域で栽培されていますが、その土地ごとの気候や標高、土壌の違いによって、豆の個性や風味は大きく変わります。ここでは、代表的な産地をいくつかご紹介します。
【エチオピア】
コーヒー発祥の地とされる国。野生のコーヒーが今も森に自生しており、多彩な品種と豊かな香味が魅力です。ジャスミンのような華やかさや、フルーツのような酸味を持つ豆が多く、浅煎りでその魅力がよく引き立ちます。
【ケニア】
標高の高い地域で栽培されるケニアの豆は、明るくジューシーな酸味と、黒スグリのような果実味が特徴。力強く、洗練された味わいで、多くのコーヒー通に愛されています。
【グァテマラ】
火山に囲まれた高地で育つ豆は、チョコレートのような甘みと、しっかりとしたコクが魅力。産地ごとに個性があり、バランスのとれた味わいで、幅広い焙煎度に合います。
【コロンビア】
世界でも有数の生産量を誇る国。酸味と甘みのバランスがよく、なめらかな口当たりが特徴です。「マイルドコーヒー」の代表格として、日本でも親しまれています。
【ブラジル】
世界最大のコーヒー生産国。ナッツやチョコレートのような香ばしさと、やさしい苦みが特徴です。ブレンドのベースとしてもよく使われ、安定した品質で親しまれています。
【インドネシア】
独特な「スマトラ式」と呼ばれる精製方法により、アーシーでスパイシー、重厚なコクが生まれます。深煎りで真価を発揮し、個性的でクセになる味わいです。
【イエメン】
アラビカ種発祥の地のひとつ。乾燥させたチェリーのまま脱穀する伝統的な方法で処理され、複雑でワインのような風味を持つ豆が生まれます。とても希少で高価な豆もあります。
このように、コーヒーの味わいは産地によってまるで違います。どの地域にも、それぞれの風土と人々の手しごとが息づいています。お気に入りの一杯がどこで生まれたのか、そんな背景に思いを馳せて味わうのも、コーヒーの楽しみ方のひとつです。
焙煎劇場 豆の歌では上記以外にも様々な産地の珈琲を取り扱っています。産地や標高などによる珈琲の味や香りの違いを直に楽しむことができる数少ない焙煎所ですので、興味があればいつでも足を運んでみてください。 -
世界三大珈琲
- 「世界三大珈琲」は、世界中で高く評価されている三つのコーヒー銘柄を指します。多くの場合、ジャマイカのブルーマウンテン、タンザニアのキリマンジャロ、ハワイのコナがこの三大銘柄とされます。いずれも標高の高い山岳地帯で育てられ、気候や土壌、栽培・収穫の丁寧さにより、他に類を見ない風味や品質を実現しています。希少性と人気の高さから、一般的なコーヒーと比べて価格も高めですが、その分、味と香りに優れた「特別な一杯」を楽しむことができます。
■ブルーマウンテン(ジャマイカ)
ブルーマウンテンは、ジャマイカ東部のブルーマウンテン山脈で栽培される、世界で最も有名で高級なコーヒー豆の一つです。標高800〜1200mの山地で、冷涼な気候、豊富な降雨、肥沃な火山性土壌が育む理想的な環境の中で生まれます。味の特徴は、苦味・酸味・甘み・コクが絶妙なバランスで共存しており、非常にまろやかで雑味のない上品な味わい。香りも豊かで、後味までクリーンです。その洗練された風味から「コーヒーの王様」とも称され、日本でも特に人気が高く、流通量の8割が日本向けという年もあります。国の厳しい品質管理により、一定の基準を満たした豆のみが「ブルーマウンテン」として認定されます。
■キリマンジャロ(タンザニア)
アフリカ大陸最高峰・キリマンジャロ山の麓で育つキリマンジャロは、タンザニアを代表するコーヒー豆です。標高1,000〜2,000mの高地に位置し、昼夜の寒暖差が大きい環境が豆の甘味と酸味を引き立てます。味わいは明るく爽やかな酸味が特徴で、フルーティーでありながらもしっかりとしたコクがあります。後味がすっきりしているため、軽やかで飲みやすい印象を与えます。焙煎度を変えることで多様な表情を見せる豆でもあり、酸味を活かした浅煎りや、甘みとボディを引き出す中深煎りも人気です。「キリマンジャロ」という名称はタンザニア産の豆のブランドとしても広く使われていますが、特にこの山の斜面で栽培されたものは品質が高いとされています。
■コナ(ハワイ)
ハワイ島の西側、コナ地区で栽培される「コナ・コーヒー」は、アメリカ唯一の本格的なコーヒー生産地として知られています。マウナロア火山の斜面に広がるコナ地区は、火山性の肥沃な土壌、昼夜の寒暖差、午後に降る穏やかな雨、雲による適度な日陰など、コーヒー栽培に最適な条件がそろっています。味わいの特徴は、酸味・甘味・苦味のバランスが良く、滑らかでクリーンな口当たり。マイルドでありながら香り高く、シルクのような質感を持つ優雅な一杯です。世界的にも生産量が少なく、100%ピュアなコナ・コーヒーは希少で高価です。市場にはブレンド品も多いため、本物を味わいたい場合は「100% Kona Coffee」と表記されたものを選ぶことが推奨されます。
ブルーマウンテン、キリマンジャロ、コナの三大珈琲は、それぞれ異なる地域と風土が育んだ個性豊かな味わいを持ちます。どれも高品質かつ希少性が高く、コーヒーの奥深さと多様性を体験するうえで外せない存在です。香り・味わい・口当たり、それぞれの魅力を比べながら、自分にとっての「特別な一杯」を探してみてはいかがでしょうか。 -
世界三大珍珈琲
- 「世界三大珍珈琲」とは、その希少性や生産方法、背景のユニークさから特に珍重されている3つのコーヒーを指します。一般的には、「コピ・ルアク(インドネシア)」「ブラック・アイボリー(タイ)」「ジャコウネココーヒー(フィリピン)」などがその代表とされることが多く、いずれも動物の消化過程を経て作られる特殊なコーヒーとして知られています。その希少さと手間のかかる生産方法から非常に高価で、世界中のコーヒー愛好家の間で「一生に一度は飲んでみたいコーヒー」とも言われています。
■コピルアック(Kopi Luwak/インドネシア)
世界で最も有名な珍珈琲の一つ。インドネシアに生息するジャコウネコが完熟したコーヒーチェリーを食べ、その消化器を通過した未消化の種子(コーヒー豆)を洗浄・乾燥・焙煎して作られます。腸内発酵により、苦味が抑えられたまろやかな味わいと、独特の香りが特徴です。ただし、近年では動物福祉の観点から、野生ではなく狭いケージで飼育されるケースが問題視されており、倫理的な配慮も重要となっています。
■ブラック・アイボリー(Black Ivory/タイ)
タイ北部で生産される、世界でもっとも高価なコーヒーの一つです。このコーヒーは象が完熟コーヒーチェリーを食べ、その体内で発酵・消化された豆を糞から回収して作られます。象の腸内で長時間発酵されることで、苦味が少なく、柔らかな甘味と深いコクを持った味わいになります。生産には時間と労力がかかるため、年間の生産量は非常に限られており、希少価値が高く、1杯数千円以上の価格で提供されることもあります。売上の一部は象の保護活動にも使われています。
■ジャコウネココーヒー(フィリピン)
フィリピンでもインドネシア同様、ジャコウネコによって作られるコーヒーが存在します。こちらでは「アラミドコーヒー」などの名称で販売されることもあります。プロセスは基本的にコピ・ルアクと同じで、コーヒーチェリーを食べたジャコウネコの排泄物から豆を採取し、洗浄・乾燥して焙煎します。フィリピンの気候や土壌の違いから、味わいにも独自の個性があり、やわらかでフルーティーな酸味が感じられることが多いです。
世界三大珍珈琲は、単なる味の良し悪しではなく、ユニークな生産方法や希少性、そしてその背景にある文化や物語が大きな魅力となっています。ただし、近年では動物の福祉や自然環境への配慮が求められる中で、倫理的に持続可能な方法で生産されているかどうかも、選ぶ際の重要なポイントとなっています。単なる話題性にとどまらず、その一杯の裏側にあるストーリーを理解し、味わうことこそが、本当の意味での「珍珈琲」を楽しむことと言えるでしょう。









