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はじめに
- はじめまして、中南米専門の珈琲ブランド「EL ORIGEN(エルオリヘン)」を運営しておりますMisionero株式会社 代表の竹内暁信と申します。
2024年7月にさいたま市で設立したばかりの弊社は、「南米の専門商社」としてメイン事業をコーヒー豆に定め、独自にコーヒー豆を輸入販売する事業をスタートさせました。 -
- 私たちが取り組んでいる活動を応援いただきたくクラウドファンディングに挑戦します。
リターンには私たちでしか取り扱うことができない南米のマイクロロット珈琲農園の希少なスペシャルティコーヒーをお届けします。
なぜ南米なのか?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、それは私自身が南米の地で、1年間インディアン※とともに自給自足をしていた経験を持っているからです。ここからは竹内暁信のヒストリーを少しだけご覧ください。
※本ページにおいて、現在では「インディアン」という言葉の仕様には注意が必要とされていますが、彼らと生活をともにした経験から、敬意と親しみを込めて「インディアン」という表現を使用しております。 -
「自己紹介」
- 私は現在28歳で、日本人の父と韓国人の母を持ち、13歳から18歳まで日本を離れて長期留学を経験しました。
昔から新しいことにチャレンジしたい性格で、人と違うことがしたい明るい幼少期を過ごしました。長期留学の合間には、15歳でアメリカの“ラスベガス”、16歳で"タイ"へ留学。
“世界トップの歓楽地”と"貧困が根付いた地"を両方見たことで、10代なりに衝撃を食らいました。
この時に、始めて夢を抱きます。
それは、「貿易会社」を設立して貧富の差を縮める立役者になること。
カジノがいたるところにあり、街には巨大な噴水ショーがある煌びやかなラスベガスにいる人間と、幼い少女が頭に花を乗せて、車の窓をノックしながら花売りをする人間が到底同じ世界に住む人間には見えませんでした。
この夢の実現のため、大学は商学部を専攻し経営を学んでいきました。 -
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「EL ORIGENの原点」
- その後、バックパックで世界中を旅しはじめ、丸2年かけて最後に辿り着いた地が日本の裏側『南米』でした。
- 便利なものは何もない国ですが、自然豊かで心が温かい人たちと沢山出会いました。
そして、今も残る原住民のインディアンたちと1年間の自給自足生活をしました。
インディアン村では、電気もない、トイレもない、アマゾン川でワニに狙われながら水浴びをするような生活で、毎日の食料は狩りをして収穫し、狩りができない時には木の幹を剥いで柔らかく煮たものを食べて過ごしました。 -
- 日本に慣れていては到底考えられない生活ですが、私はその生活が楽しく、何よりも刺激がいっぱいで、インディアンたちが本当の家族のように、本当の兄弟のように感じられ、沢山の愛を受けました。
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インディアンとの生活
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「毎日が刺激的!アマゾンでの自給自足生活」
- インディアンとの生活は本当に刺激的でした!
毎日ワニと格闘し、アマゾンに生息するあらゆる生き物と共存していました。
自分の住む家も設計から何からすべて自分たちで建て、生きる術を沢山教わりました。
日本に帰る前には、現地の木材で造った繊細で面白い織物や置物などを沢山お土産に貰い、南米の素敵な魅力を沢山知ることができました。 -
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「そこに潜む問題点とは」
- そんなインディアンたちですが、申告な問題点もありました。
『インディアン』とは原住民族のことで、昔から変わらずにその地域に存在する民族です。いわばインディアンたちは国からも一目置かれた存在として見られ、狩りなどが許容され、衣食住が保てていますが、その一方で奴隷のように最低賃金でしか働くことが出来ません。
さらに、問題はインディアンだけではありませんでした。
「南米」という言葉を聞いて、日本人はどう感じるでしょうか。
そこには想像通りの“貧困”が付きまといます。
事実、ボリビアやニカラグアという国の貧困世帯の年収は10万円前後とも言われます。
南米を愛し、感謝している身としては、何とかして南米やインディアンを救わなければ!と思い立ち、南米をどう盛り上げようかと模索しました。
やはり南米には素晴らしい自然、沢山の生き物、畜産物、織物や小物などがあります!
そこで最初に目を付けたのはコーヒー豆でした。
コーヒー豆は既に沢山溢れていますが、日本にいては見ることのできない現地農園のこだわりを発見しました。
機械を使用した大量生産が当たり前のコーヒー産業の中、標高の高い地域が多い南米の国々は、家族経営で農薬を使わずに手摘みで収穫しながら頑張っている農家があることを知りました。
一つ一つ大切に栽培・収穫された豆たちを正しく評価し、販売し、彼らに還元していくために、私たちはコーヒー豆を扱っていくことになりました! -
コーヒー豆へのこだわり
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「農薬を使わずに栽培されたコーヒー豆」
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- 標高の高い地で生産された豆は、コーヒーチェリーがゆっくりと熟成していき、時間をかけて育つことでフルーティな味わいや程よい酸味、旨味を含んで成長してきます。
手間暇かけて成長したコーヒーチェリーを手摘みで収穫するため、生産数量が限りなく少なく、年間で300㎏ほどしか収穫されない農園もあるのです。
そんな貴重なコーヒー豆を弊社が日本で初めて輸入することに成功しました。
SCA※(スペシャルティコーヒー協会)では世界のコーヒーを品評しており、80点以上でないと与えられないスペシャルティランクは、総コーヒー豆生産量のたった5%のみの希少さです。さらに、私たちの扱うコーヒー豆は85点以上でないと与えられないトップスペシャルティランクの中で、この豆たちは88点を取得するなど、優秀な評価を得ています。
私たちは南米農園と直接取引することによって、ダイレクトトレードが実現し、“生産者の顔が見える”販売が可能となり、中間マージンも極力カットした価格が実現しました。
南米で築いた信頼関係や人脈がここで開花することとなったのです。
今後はこの信頼関係をもっと密なものにするべく、フェアトレードのような生産者にとっても安定的な収入を得れる取組みを強化したいと考えています。
※スペシャルティコーヒー協会とは
1982年にアメリカのスペシャルティコーヒーの共通基準を作ろうと、コーヒー関係者が集まってできた「アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)と、ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会(SCAE)が、2017年に合併してスペシャルティコーヒー協会(SCA)となった。 英文表記「Specialty Coffee Association」。
【参考|日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)について】
日本におけるスペシャルティコーヒーの啓蒙・普及、コーヒー文化の醸成、コーヒー消費の拡大、コーヒー業界の発展を目的に2003年4月22日に設立された団体。日本初のプロのコーヒー販売員育成のための『コーヒーマイスター養成講座』をはじめとした教育活動、『ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ』の主催や海外研修、コーヒーフォーラム等の研究活動などを行っている。
英文表記「Specialty Coffee Association of Japan」。
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「焙煎にもこだわりを」
- 豆の仕入だけでなく、焙煎にもこだわりを持っています。
コーヒー品質協会が認定する国際基準で、国際コーヒー鑑定士「Qグレーダー」という日本では約300人しか持っていない資格をご夫婦で取得している、さいたま市のKURIHARA COFFEE ROASTERSの栗原さんご夫婦にご協力いただき、豆ごとの特徴を最大限活かした焙煎を行っています。
深煎りの苦いコーヒーがまだまだ主流な中、良い豆だからこそできる“美味しい”を最大限引き出した自慢のコーヒー豆が出来上がりました!
ストレスの多い世の中だからこそ、リラックス効果のあるコーヒーで日々の疲れを癒して欲しい。自信を持っておすすめできる商品です。 -
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「コーヒー2050年問題にも注目!」
- 2050年問題とは、気候変動の影響により、現在のコーヒー生産地域の最大50%が生産に適さなくなると予測されている問題です。
このままでは、コーヒーの供給量が大幅に減少し、特にコンビニの100円コーヒーのような低価格帯の製品が、将来的には3倍〜5倍の価格になるとも言われています。
高品質な無農薬コーヒー豆はさらに希少になり、私たちの手に届きづらい存在になるかもしれません。
気候変動はすぐに解決できる問題ではありません。だからこそ、残された生産地で栽培される豆は、環境にも身体にも優しい、誠実な農家が育てる高品質な豆であってほしい!私たちは、そんな生産者の想いとともに、この未来を願っています。 -
「本当に美味しいコーヒーを飲むために」
- 世の中のコーヒーは、なぜ苦いコーヒーが主流なのか?
それは、大量生産の質の悪いコーヒー豆が世の中に多いからです。
質の悪い豆は石やゴミ、ガラス片などと共に大量に機械で収穫され、強い火力で一気に焙煎されていきます。その強い火力で焙煎されてできたコゲがコーヒーの苦味の一部となるため、世の中には深煎りで苦いコーヒー豆が多いのです。
逆に、私たちが扱うコーヒーは高品質コーヒー豆であり、収穫は手摘みで一つ一つ丁寧に収穫されることで、不純物が混入することなく焙煎することが可能になるため、浅く焙煎することが可能となり、コーヒー豆本来の味や香りや浅煎ならではの酸味を最大限活かしたコーヒーが完成します。
酸化することで感じる酸味とは違い、上品で豊かな酸味はアイスコーヒーやカフェオレにしても美味しくお召し上がりいただけます。 -
商品紹介
- 今回、主にお届けする商品は高品質品種として知られる「ゲイシャ」コーヒーとなります。
《ゲイシャとは》
エチオピア原産の希少なコーヒー豆の品種で、特にパナマで栽培されたものが高く評価されています。ジャスミンを思わせる華やかな香りや、トロピカルフルーツのような甘くフルーティーな風味が特徴の豆があるなど、豆ごとの独特な味わいから「コーヒーの貴婦人」とも称されます。 -
1|『La Lima(ラリマ)』ペルー カジャマルカ地方 ゲイシャ
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- スコア:88
標高1,700mで育てられ、ジャスミンやシナモンの風味、どこかスパイシーな味わいを感じられます。ふわっと香るフローラルな風味とスパイシーでソフトな酸味のラ・リマには、柑橘系のケーキやフルーツタルトなどがおすすめです。 -
2|『El Limon(エルリモン)』ペルー カジャマルカ地方 ゲイシャ
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- スコア:88
標高1,800mで育てられ、フローラルなローズの香り、レーズンやピーチを思い起こさせる豊かな香りの豆。香り高く風味豊かなエル・リモンにはさっぱりとしたチーズケーキや酸味のあるスイーツがおすすめです。 -
仲間ができました
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南米の仲間を紹介
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日本での仲間をご紹介
- 私の南米愛に感化され、付いてきてくれる仲間が増えました。
密に毎日一緒に仕事をするメンバーから自分の仕事をしながらも、合間に私たちの仕事を手伝ってくれているメンバーまで含めると、15名ほどの仲間が一緒に奮闘してくれています。
彼らは皆、それぞれ海外に出た経験があり、広い視野を持ち、夢の大きな私を支えてくれる大切な存在です。
仲間の中には、私とともに実際に南米に訪問したメンバーもおり、現地の人柄や環境、問題点なども共有することができます。
私一人ではできないことが多くても、仲間と同じ未来を創造し描くことで原動力となり、できることが2倍、3倍へと増えていきます。
今後はこのメンバーとともに南米を伝え、南米を支援していくべく、より一層邁進してまいります。 -
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コーヒーのプロからの声
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KURIHARA COFFEE ROASTERS 栗原様
- Misioneroさんが取り扱う豆は品質がすごくいいので、焙煎しやすいですね。質が良いのでどう焼いても美味しくなります(笑)
ただ、ゲイシャを扱っているので風味や香りが飛ばないように慎重にはなります。
創業したての会社で、ゲイシャを扱っているところは少ないですし、揃えている質がかなりいいですね。 -
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Brewman Tokyo 小野 光様
- 小野様は、Janpan Brewers Cup 2022で優勝され、日本代表として世界大会にも出場されている日本を代表するバリスタです。
とてもクリーンでジューシーなイメージがありました。
レモンやピーチなどのフレーバーを感じ、あとにはブラックティやレーズンのニュアンスも感じられ、派手さはなくとも、ホットコーヒーからアイスまで鮮やかな酸味が特徴の素晴らしいコーヒーです。
(※焙煎の煎り方により風味は多少変化します) -
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「取引先企業を少しだけご紹介」
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今後の計画について
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どのように会社を発展させるのか?
- 実際に南米を支援していくためには想いだけが強くてもダメです。
そこで、今後の私たちの事業計画を簡単に見ていただきたいと思います。
まずは、2025年中にコーヒー豆以外に2つの商品を展開していく予定です。
そのうちの一つをご紹介します。 -
「グルテンフリー商材を検討」
- イモ科の食べ物で日本ではあまり馴染みのないものですが、南米ではとてもポピュラーに食されます。
近年注目されているグルテンフリー商材で、たんぱく質の一部が含まれていないことで、ダイエット効果や消化不良を助けるなどの効果が期待でき、日本でも受け入れられるのではないかとのことから、商材を検討中です。
現地から直輸入で商材を仕入ることによって、安全安心かつ、無駄なコスト削減が可能となります。 -
- この商材を使用してキッチンカーを運営します!
“美味しい”は直接味覚で伝えるのが一番ということで、この美味しさを関東県内のマルシェなどで出店しながらコーヒーとともに販売することを考えています。
すると、ただ売るだけではなく、実績作りになり、お客様の感想や意見なども直接聞くことができます。その声を商品開発に活かしたいという構想です。
今後はこのデータや実績を参考にしながら食品の展示会などにも参加して、新たな事業開拓を目指します。 -
②南米の小物を伝える
- 余談ですが、南米には繊細な手作業で施された編み物や小物雑貨などがあります。
実際に、一緒に住んでいたインディアンたちからも沢山のプレゼントを貰いました。
器用に刃物を駆使して掘った彫刻たちは、手が込んでいて、愛嬌があって、とても魅力的なものばかりです。こういったものをECサイトやマルシェなどの対面販売で売っていくことも検討中です。
インディアンたちの手作り小物を買い取り、日本で売るということも現地貢献になると考えています。インディアンたちも、売り物になる、人が喜ぶということを本当に希望的にしています。 -
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コーヒーで目指す着地点
- 現在のように、マルシェやキッチンカー、ECサイトなどのオンライン販売をコツコツと行っていった先の着地点は、コーヒースタンドをOPENすること!
南米専門商社が南米コーヒースタンドをOPENさせることを現在の「一番近い、大きな目標」に定めます。
マルシェなどで出来たお客様をお店の顧客に繋げ、コーヒー事業の安定を目指します。
また、安定的な仕入れができるようになった暁には、卸業者として質の良い南米産豆をコンスタントにカフェやコーヒーショップに卸していく仕組みをつくることも目標です。
南米という地、農園の想い、南米の人柄や環境をコーヒーを通して伝えていく、そんな想いの込められたコーヒー事業の未来を描いています。 -
最後に「野望」を語ります
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NEXTステージは南米現地へ!
- コーヒー事業が安定した次は、フィールドを南米現地へと広げたいと考えています。
日本に輸入することだけが現地への恩返しではない!発展途上国だからこそ、日本の力が必要です。
南米にはまだまだインフラが整っておらず、ネットはおろか電気や水道もまともに通っていないところも多いのです。
日本の便利グッズや車の備品など、南米での暮らしが豊かになるものを輸出したいと考えています。
南米で工場や支社を造って雇用を生み出し、生活水準向上を目指せる他、輸入製品や商品で南米の暮らしが豊かになる支援となります。
他にも、例えばドライフルーツ工場を造る!
現地には沢山の美味しいフルーツが成りますが、それを美味しいまま加工して販売する術がなく腐っていく果物も多いのだとか。
果物を無駄にしないように日本人ができる支援があると考えています。
インディアンのように、教育を受けて来ず、就職が困難な人々の雇用や支援を生む。
これも一つの支援ではないでしょうか。
今はまだ信憑性のない、たらればの構想に過ぎませんが、ここに至ることこそが私たちMisionero株式会社の目標のスタート地点だと思うのです。
まずはこの段階に進めるように、今現在のコーヒー事業を着実に伸ばしていく必要があると考えます。 -
「3年予想図」
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最後に
- 長々と色んな内容や構想を述べました。
私たちの最終的なゴールは南米に注目が集まり、貧困から抜け出すことです。
先進国になることを目指すのではなく、平等に貧困から抜け出すことが目標なのです。
冒頭述べたように、ボリビアやニカラグアの貧困世帯の年収は10万円前後というのもザラなのが南米の現状ですが、私たちは将来、その世帯年収を倍の20万にしたい!30万にしたいのです。
以前より増えたその年収で自分たちの時代には出来なかった子どもを学校に通わす、病気のときには病院に行く、働きたいときに働く環境を作る。
これが私たちMisionero株式会社の目標です。
私たちのビジョンは「Gradation World」
豊かな自然が先進国によって搾取されるだけの国であってはならない。
南米での価値は正しく評価され、等しく還元されていくために。 -