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【お知らせ】2024年10月31日更新
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クラファン第2弾に挑戦中!!
- 現在IBUSHIGINサイトにて、「菜の花米」につづく新たなブランド米「桂木ゆず米」の新発売プロジェクトを実施中です!
【プロジェクトページはこちらから】
ぜひ一度、ページをご覧ください!よろしくお願いいたします! -
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商品のご購入
- クラウドファンディングではたくさんのご支援をいただき、誠にありがとうございました!
引き続き皆様に美味しいお米をお届けできるよう、「IBUSHIGIN 公式ストア」に出店中です! -
- はじめまして。 私は、埼玉県川越市で米農場『Tomozy's Farm』(トモジーズファーム)を営んでいる田中洋史(タナカ ヒロシ)と申します。
2020年4月に、大卒から13年間勤めた消防士を退職し、米専業農家となりました。それ以来、「安全安心」を重視し、からだにも環境にもやさしい特別栽培米や、減農薬・無化学肥料での米の生産に力を入れています。もちろん美味しさにもこだわっています。
まだ3年目で振り返るほど経験はありませんが、こんなに素晴らしく、やりがいのある仕事は他にありません。問題は山積みですが、個人的には天職だと感じております。
そんな私が米農家を志したのは、『Tomozy's Farm』の名前の由来でもある、93歳の祖父・知二(ともじ)の影響です。
私に農業の素晴らしさを教え、この世界に導いてくれた祖父には感謝しかありません。 -
- 1984年12月9日に川越市に生まれた私は、根っからの爺ちゃん子です。
幼稚園の送り迎えはいつも祖父と一緒。 小学校から帰り最初に口にするのが「ただいま!」ではなく「爺ちゃんは? どこ?」 でした。
夏休みの工作の宿題も祖父とやりました。 昼寝をするのも必ず祖父の布団でした。軽トラックに乗せてもらい田んぼの水の入り具合を見に行ったり、運転席に乗せてもらってハンドル操作させてもらったりと思い出は沢山あります。 夜の軽トラックが大好きで、野球好きの祖父と野球のナイター中継をラジオで聞きながら走ったのを鮮明に記憶しています。 -
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- 当時は祖父がお米を作っていましたので、幼い頃から祖父について回っていた私は、自然と農業のお手伝いをしていました。
年齢が上がるにつれて、機械にも乗り、お米作りを通じた近所の人たちとの交流も増え、さらには少しずつ栽培方法を教わりました。
『水は正直だから高い方には水が回らないんだ。だからしっかり代掻きをして田んぼを平らにしなくてはダメだよ。』
“水は正直”
今思えば、人間は自然には絶対に勝てない、との教えだったのかもしれません。
誰も責任を取ってくれない、上手くいくもいかないも自分次第な農業の難しさ、外で作業をし暑い・寒いを肌で感じる素晴らしさに魅了され続け、祖父からある日『俺はそろそろ引退が近いな。洋史、農業やるか?』 と言われた時に「いつかこれを仕事にして大面積をこなし、食っていけるようにしたい」と心に決めました。 -
- ↑祖父・知二の現役最後の日
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- 大学に進んだ私が就職活動のときに考えたのは、「体を動かす仕事で人の役に立つことがしたい」でした。
消防士を目指し、1日最低10時間の猛勉強の日々を過ごしました。
努力の甲斐あって、2007年4月に消防士の拝命を受けることができました。 しかしこの消防士という選択が、農業と私をより一層近づけることになりました。
消防士の仕事は24時間交替が基本なので、昼の時間が増えたのです。
祖父の年齢的なこともあり、大学生の頃から少しずつ農作業を手伝う時間は増えていましたが、消防士になったことを機に、さらに増えました。 -
- 専業農家を志した私の夢は消えておらず、就職から13年が経った2020年4月にその夢をスタートさせました。
妻には昔から夢は伝えてありました。
「俺は定年まで消防士はやらない、早く辞めて農家をやる」とも毎日のように言っていました。 それでも実際に消防士を辞めたいと相談した時、「もっと定年間際になってからかと思ってた」と言われました。 当然の意見です。 当時娘は小学3年生で、これからお金もかかるし不安があったと思います。 しかし、「やりたい事があるっていうのはとても素晴らしいこと。私も働いているし良いんじゃない?」 と言ってくれて、心に火が入りました。
この恩は死ぬまで忘れません。 -
- ↑(左)我が家の愛犬、こめちゃん。娘が名付けました。
(中央)妻が作ってくれるおにぎりが元気の源です。
(右)ある日、田んぼから帰った私を待っていた黒板。娘からのメッセージでした。
家族にも支えられ、お米づくりに打ち込んでいます。 -
- 就農当時、まとまった面積を実家近くに確保できず、何十年間も使われていなかった農地を2ヶ月かけて約3ha(サッカーコート4面分)開拓しました。ゴミ拾い、農道作り、木を切り、根を抜き、水路を掘り、地元の農業委員さんに話を聞きながら、作業を進めました。
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- ↑ 放置されていた当時の写真
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- ↑ 今ではたくさんの稲が育ちます
- その他3地区に跨り、合計7haで栽培をスタートさせました。
新参者ですから、とにかく自分のお米に付加価値をつけようと、当初から安心安全なものを作ることに注力しました。具体的には、“特別栽培米”の生産です。 -
- ”特別栽培米”として販売するためには、その年に使用する農薬・肥料の種類や量、その使用予定日を、あらかじめ市の農業委員会に提出し、収穫前にも報告書を出して認証を受ける必要があります。
今年のお米について、川越市でその認証を取得したのはTomozy's Farmを含めわずか9の生産者のみです。
最初は、特別栽培の認証を取るのに、肥料の役目を何で補うかで悩みました。色々と調べたり、実際に特別栽培を行なっている農家の方に聞いたりして、米糠の利用に行き着きました。
当農場ではたまたま精米も行なっていたため、米糠が余っており、何かに活用できないか考えていた時でもありました。現に米糠には、窒素、リン酸、アミノ酸、カリ、ミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれており、肥料として最適でした。 中でもアミノ酸とミネラルは、お米の甘みを引き出す役割もしてくれます。 今では米糠は必需品です。 -
- さらには緑肥も始めました。 新鮮な緑色植物を田んぼに咲かせ、それを漉き込んで肥料にすることです(漉き込む とは、肥料を加えながら耕すこと)。
緑肥とする植物には菜の花を選びました。
何十年も荒れ果てていた農地が回復した姿をもっとたくさんの人に見てもらいたいと考え、景観を良くしようと、その田んぼ一面に菜の花を植えました。
春には一面に菜の花が咲き、犬の散歩をする人、花を見たり写真を撮りに来る人と、たくさんの人の出入りが見られるようになりました。
稲の虫除けについても、一般的な薬剤は使わずに、米糠や海水、竹酢液などを使用し、とにかく体に良いもの、かつ食味が少しでも上がるものをと、毎年試行錯誤しています。お米は体に入るものなので、栽培に使う資材も体に入って良いものを選び、安心安全を突き進みたいと考えています。 -
- ↑田んぼ一面に咲いた菜の花
祖父が現役の時に毎日記していた「農業日誌」というものがあります。まだ農薬や化学肥料の量は注目されていない時代だったはずですが、内容をよく読むと、祖父も当時から化学肥料に頼らない栽培を考えていたようです。間違いなく、化学肥料の量を少なくしようと、考えて有機資材を入れていた記録があります。
直接は教わりませんでしたが、やはり私は知二の孫でした。 -
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- ある時、ご縁あって大学時代に在籍していたゼミの辻教授にお声掛けいただき、母校である地元・城西大学とのコラボが実現しました。 これまでに様々な取り組みをさせていただいております。
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- 今、Tomozy's Farmの看板商品にもなっている『菜の花米』は、 辻ゼミの学生さんたちとパッケージデザインを考案したものです。
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- ↑ファーマーズマーケットに出店した時の様子
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- ↑菜の花米のパッケージデザイン
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その中でも印象的な、一人の学生との出会いに恵まれました。
彼は最初に田んぼの視察に来たゼミ生の中の一人でした。 もともと農業とは何の関係もなかった彼ですが、視察から2ヶ月ほど経ったころ、作業を手伝いたいと本人から申出がありました。 当時彼は大学3年生で、陸上部に所属する現役の短距離選手でした。
うちは法人ではないので作業中の怪我・事故に保険がかけられない。 時給でのお小遣い程度しか払えない。 それでも来る? みたいなやりとりを経て、勉学・部活優先を約束事とし、手伝ってもらうことになりました。当初は部活や授業の関係で週1回来てくれていましたが、部活を引退した4年生の9月からはほぼ毎日来て、一日中作業していました。 昼休みには一緒に軽トラの荷台や木陰で昼寝したり。 夕方まで二人で寝過ごしてみたり。場所移動で軽トラに乗っている時は、お互いの将来の夢ややりたいことを夢中になって語っていました。
美味い米とは? これからの営農スタイルは、栽培方法は何が良いか? 面積を集めるには? などなど、、、。
最初のうちは作業も手取り足取り教えていましたが、時間とともにどんどん自分で考え作業効率も上がり、最後にはうちに就農してもらいたいくらいの人材になっていました。
そんな彼は、専業農家になる夢をもち、大学卒業と同時に地元滋賀県で無農薬米を生産する農業法人へ就職しました。 最後にはうちの両親や妻・娘とお別れ会もして楽しく、彼を次のステップへ送り出すことができたと思っています。
たくさんの成長していく姿を見せてもらい感動するとともに、ここでの体験をきっかけに農業(しかも体にやさしいお米の栽培)を志してくれたことが嬉しくてなりません。 -
- Tomozy's Farmではこれからも、からだにやさしいお米をつくり続けていきます。
有機肥料を使った栽培は楽ではありません。 化学肥料と違い即効性がなく、こまめな観察も必要です。 化学肥料より虫に弱く、収穫量も安定しません。 それでも、安心安全を突き詰めていきます。
今、日本の米づくりは厳しい状況に置かれています。
コロナの影響により取引価格は過去最低水準。 一方で肥料等の資材の価格は昨年の倍近くまで高騰。 追い討ちをかけるように鉄や半導体が使われている農機械・部品も高騰。 機械を動かすのに必要なガソリン・重油も高騰。 正直とても辛いです。
そんな中で今頑張っている米農家は、田んぼ1枚をいかに効率良くこなすか、いかに燃料を使わないか、いかに経費をかけないかに考えが向いていると思います。
このままでは日本の農家は衰退し、後継者不足問題も解決しません。 もっと農家が元気になるような施策や環境を作っていかないといけないと思います。 -
- 農家は人の体に入る食べ物を作り、心も体も豊かにできる。 どの職業よりも素晴らしい産業だと自負していますし、もっと評価されるべき仕事だと思います。
農業の良さを発信しながら、体にやさしいお米をもっとたくさんの人に食べてもらいたい。 そう考え、今回のプロジェクトの起案を決めました。
Tomozy’s Farmの取組みによって、農業に関心をもつ方、体にやさしい農作物を選ぶ方が少しでも増えたら幸いです。 ひいては、埼玉県の農家さん、日本の農家さん、農業全体を活気づける一助になれればと思います。 -
- 現在Tomozy’s Farmでは、無農薬栽培に挑戦しております。 まだ商品化できておりませんが、近い将来、必ず栽培を成功させて、たくさんの方に食べていただきたいと思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 -
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地元・滋賀で就農した 中井準登さん
- 滋賀県野洲市の中道農園で農業をしている
中井準登(なかい じゅんと)です。
当時城西大学の3回生だった自分は、周りが就職活動を始める中、やりたい職業が見つからず、何も就活をしていませんでした。
ある時、ゼミのOBで少し面識のあった田中さんの存在を思い出し、就職に対しての何かのきっかけになればと思い、農業を体験させていただくことにしました。
初めは凄くきつかったことを鮮明に覚えています。
しかし気がつけば毎週の手伝いから毎日のように田中さんの元に通うようになっていて、自分も田中さんのように米作りを仕事にしたいと思うようになりました。
大学卒業後は地元である滋賀県の中道農園に就職し、農業を続けています。
周りからよく、『なんで農業?』などとよく聞かれることがあります。
その度に迷いながら、外仕事が好きだから とか、デスクワークが嫌いだから などと
答えるものの、自分自身も少し疑問に思っていました。
しかし現在、田中さんの元を離れ農業をするようになって、
自分は田中さんの人間としての魅力、就農スタイルに憧れているんだと気づきました。
滋賀と埼玉で離れていますが、田中さんの新たな取り組みなどを見ていると自分もさらに頑張ろうと思えるような存在です。
これからも滋賀県から応援しています。 -
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城西大学経営学部 辻智佐子 教授
- 田中洋史さんが城西大学在学中の3、4年生のゼミナールを担当していた、辻智佐子です。
田中さんは、サッカー愛に溢れ、勉強よりスポーツが大好きな青年でした。4年生になり就職が見えてくると流石に将来のことを考え、消防士という目標に向かって猛勉強の毎日を送り見事合格!人のため世のために13年間、川越で人命救助に邁進しました。
学生時代から、「これ!」と思ったらひたすら前へ進む、そんな気概のある学生でしたが、そのパワーは今も衰えていません。衰えるどころか、さらなる夢の実現を目指してつねにチャレンジしている姿は、城西生の誇りでもあります。
ある日、尊敬するおじいちゃんの跡を継ぎ、日本の食物自給率を上げることを次の目標に据え、「農業道を歩む」と決めたその日から、田中さんは猛努力してきました。そして、わずか3年でこだわりブランド米を完成させ、一人でおよそ100枚の田んぼを耕す農業人となりました。
そんな田中さんが大切にする言葉は、「足るを知る」です。謙虚な中にも秘めたる情熱を持った、この青年の作ったブランド米をぜひ応援してください。 -
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- 今回、『菜の花米』をメインとして7種類のリターンをご用意しました。
①菜の花米 5kg + 自家製野菜のおすそわけ セット※
②菜の花米 5kg + 菜の花米からつくる米粉 セット
③菜の花米10kg + 自家製野菜のおすそわけ セット※
④菜の花米10kg + 菜の花米からつくる米粉 セット
⑤菜の花米 5kg + 蓮華米 5kg セット
⑥特別栽培米 5kg + 自家製野菜のおすそわけ セット※
⑦特別栽培米 5kg + 特別栽培米からつくる米粉 セット
【自家製野菜について】
米農家が自宅用につくっている野菜です。
農薬を使用せずに育てた、からだにやさしい野菜をおすそ分けします!
※数に限りがございますので、たくさんのご支援をいただいた場合は受付終了となります。ご容赦ください。
【米粉について】
特別栽培米、菜の花米だけを使用しています。
グルテンフリーで健康にも良いと人気の米粉。
小麦の価格も高騰している今こそ、米粉を使ってみてください!
【蓮華米について】
今年は、菜の花のほかに、蓮華(れんげ)も緑肥として利用してみました。
菜の花米と同じく、”減農薬・無化学肥料”で栽培したお米です。
どちらがお好みか、ぜひ食べ比べてください!