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酒井甚四郎商店の想い
- こんにちは。
明治初期創業、浦和の奈良漬専門店、酒井甚四郎商店です。
埼玉の浦和でお店を始め、150年余りが経ちました。
当店では奈良漬を始め、漬物、佃煮の取り扱いがあり、ご自宅用・ご贈答用と幅広くご利用いただいております。 -
- さて、奈良漬と聞くと、みなさんはどんなイメージをされるでしょうか?
奈良県のもの? お酒が強そう? 食べにくそう?
もちろん奈良漬が好きな方もいらっしゃると思いますが、食べたことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 -
- 移り行く時代の中、食生活や贈答の習慣も変わり、家庭の食卓も変化を見せています。
そんな中でも、日本の伝統食でもある奈良漬を守っていきたいと思っています。
しかし、好みの分かれる食品であることもまた事実。
どうしたら奈良漬をもっとたくさんの人に食べてもらえるんだろう?
どんな風に、この美味しさを伝えていけばいいんだろう?
そんな想いから、今回は定番の奈良漬や新商品を組み合わせたセットを作りました。
わたしたちは、酒井の奈良漬が大好きです。
奈良漬が好き!という方にも、奈良漬に馴染みがない……という方にも、ぜひ一度当店の奈良漬を召し上がっていただきたいと思います。 -
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奈良漬のこだわり
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- 奈良漬とは、酒粕で漬けたお漬物のことをいいます。
酒井の奈良漬は、瓜、胡瓜、生姜、西瓜、茄子を通常商品とし、季節ごとに筍、梅、大根があります。
当店の奈良漬は、野菜の収穫から一年半ほどの期間をかけてやっと完成します。
厳選した野菜を、当店オリジナルの秘伝の酒粕で漬け替えること複数回。作業はすべて手作業で丁寧に。酒井の奈良漬には、職人ひとりひとりの想いも込められています。 -
- お客様ご自身でカットしていただく奈良漬はもちろん、あらかじめ刻んだ奈良漬の商品もご用意しています。袋から出してすぐに食べられると、お手軽さも人気。
こちらも全て、手作業で切っています。
基本となる「きざみ奈良漬」の他、酒粕を落とし金山寺味噌とあえた「浦和漬」、酒粕の中にほんのり和がらしを入れた「ほんのり辛味漬」、コチュジャンなどでキムチ風味に仕上げた「野菜香辛曲」など、様々なバリエーションの奈良漬があります。
それぞれに独特の美味しさがあるので、食べ比べもおすすめです。 -
奈良漬×クリームチーズ!?
- 酒井甚四郎商店は現在、五代目が社長を務めています。
初代から五代目まで、時代の変化に合わせ、その時々のお客様の気持ちや要望に沿って、お店を続けてきました。
創業した1868年頃と、現在の2023年。
街並みも人々も生活も、ずいぶんと変化したと思います。
その中で、今、お客様はどんなものを求めているんだろう。
わたしたちは、どんな形でその想いに応えることができるんだろう。
伝統を守っていくには、チャレンジし続けなければなりません。
試行錯誤を繰り返す中で、お漬物という枠から少し飛び出して、新たな挑戦をしてみようと決意をしました。
▼大正時代の酒井甚四郎商店。牛車が印象的です。 -
- 奈良漬が好きな方にも愛されて、食べたことのない方にも美味しいと思ってもらえるような商品を作りたい!
そんな想いからスタートした新商品プロジェクト。
幾度も話し合いを重ね、試行錯誤をし、試作品をいくつも作り、完成したのが「酒井のチーな」です。
オリジナル酒粕に漬け込んだクリームチーズに、細かく刻んだ奈良漬(瓜、胡瓜、生姜)を混ぜ込んだ「酒井のチーな」は、お酒にもお食事にもぴったり合う逸品になりました。
クラッカーやパンに合わせても、ローストビーフやカレーライスなど料理に添えても、スティック野菜や海苔との相性もぴったり。
「奈良漬は苦手だったけど、おいしくてびっくりした!」
そんな風に言っていただくたび、チャレンジしてよかった!と思います。 -
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奈良漬パウンドケーキ
- 新たなチャレンジ第二弾として開発したのが、奈良漬パウンドケーキ「PAUNNA(パウナ)」。
奈良漬を使ったスイーツにチャレンジしてみたいと長年思い続け、ついに商品化することが出来ました。 -
- こちらは生地の中に当店の酒粕とクリームチーズを練りこみ、アクセントに瓜の奈良漬を入れて焼き上げました。
しっとりとした食感に、ふわりと香る酒粕。瓜のシャリッとした食感としょっぱさがアクセントになったスイーツです。上部のシーズニングにも酒粕を使用。
パティシエがひとつずつ手作りしています。
奈良漬の魅力と出会う、新しい一歩になれば嬉しいです。 -
伝統を守り、築いていく
- 〝伝統とは守るだけでなく、築いていくもの〟。
五代目がよく口にする言葉です。
当店のある浦和は、近年都市開発が進み、街並みも大きく変わっています。
その中でお客様から、こんな言葉をいただくことがあります。
「ここは昔と変わらなくて、ほっとする」
「幼い頃によく、母と一緒に来たの」
「亡くなった父が、ここの奈良漬をいつも食べていてね」
そういう言葉をいただくたびに、当店はお客様と一緒に歩ませていただいてきたのだなと実感します。
働いているわたしたちだけではなく、お客様の大切な思い出や気持ちも残るこの場所を、これからも大切に守っていきたい。
そして、新たな思い出の場所、思い出の味になっていけるよう、頑張っていきたいと思います。
みなさん、浦和にいらしたときには酒井甚四郎商店に遊びに来てください。
そしてぜひ「IBUSHIGIN(いぶしぎん)見たよ」と教えてくださいね。
今回、リターン品と同送させていただく『お届けのお知らせ』を当店にお持ちいただいたお客様には、季節のおすすめ商品を一品プレゼントさせていただきます。
お話できること、お会いできることを、心から楽しみにしています。 -