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はじめに
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- はじめまして。
「ちちぶコーヒー Roast & Research」の福田歩惟(あい)と申します。
埼玉県秩父市出身で、国際コーヒー鑑定士(Qアラビカグレーダー・Qロブスタグレーダー)の資格を活かして、夫と二人でコーヒーの焙煎所兼販売店を営んでいます。
2024年4月、「地域の資源や文化を次世代につなぐ“プロダクト”と“場所づくり”」をテーマに、株式会社MOJI Productを設立しました。
「ちちぶコーヒー Roast & Research」は、その想いをかたちにしたお店で、今年8月で開業1周年となります。
自社ブランド「ちちぶコーヒー」を中心に、スペシャルティコーヒーやオリジナルブレンドの自家焙煎・商品開発・販売・卸売を行いながら、秩父らしい個性や魅力を映し出すコーヒーをお届けしています。
「秩父」は、秩父市と横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町の1市4町からなる、自然と文化が息づく地域です。
この地の空気感や風景などの魅力を、コーヒーというかたちに乗せて伝えたい——。開業1年たった今、そんな想いをもっと多くの方に届けるために、今回クラウドファンディングを企画しました。
このプロジェクトが、私たちのコーヒーをきっかけに”秩父を感じてもらう”入り口になれば嬉しいです。 -
ブランドストーリー|「ちちぶコーヒー」が生まれるまで
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- 「ちちぶコーヒーがあったらいいのにね」——母の何気ない一言が、すべてのはじまりでした。
2023年末まで、私たち夫婦は東京で暮らしていました。
私は実家の旅館を手伝うため、秩父と東京を行き来するなかで、「観光エリアが広く、体験が分散されてしまう」「体験がその場限りで終わってしまう」——そんな観光地としての課題を感じていました。
ふとした会話の中で母がこぼした、あのひと言。
「ちちぶコーヒーがあったらいいのにね」
私は「旅の余韻を残す“味”が秩父には必要なんじゃないか」——そう直感し、コーヒーというプロダクトを通じたアプローチを思いつきました。
それまでブラックすら飲めなかった私ですが、「やるなら、世界で通用する資格を」と決意。猛勉強の末、国際資格Qアラビカグレーダーを取得し、旅館でスペシャルティコーヒーの提供を始めました。 -
- やがて、地域の方々とつながりながら試飲会を開催するなかで、
『秩父に焙煎所を構え、地域をつなぐ“拠点”のような場所をつくりたい』という想いが芽生えました。
その想いを夫に伝えたとき、彼は都内で会社役員を務めており、すぐには動ける状況ではありませんでした。
それでも何度も話し合いを重ねた末、「秩父で挑戦を始めよう」と、二人で決断しました。
2023年12月、夫は会社を退職し、私たちは自宅を手放して2024年2月に秩父へ移住。
夫の退職金や自宅の売却資金をもとに資金を工面し、足りない分は金融機関へ相談し資金を整え、店舗の建築・準備を経て、2024年8月8日、「ちちぶコーヒー Roast & Research」は無事オープンの日を迎えました。 -
- たくさんの支えを受けながら、ようやくたどり着いた“はじまりの場所”。
ここから、秩父の魅力をコーヒーにのせて届けていきます。 -
ブランドコンセプト
- 「ちちぶを、つなぐ。ちちぶと、つなぐ。」
これが、ちちぶコーヒーのブランドコンセプトです。
私たちは、コーヒーを「ただの飲み物」ではなく、人と人の会話を生み、心をほぐし、思い出をとどめるきっかけになりうる存在だと信じています。
この“プロダクト”を通じて、秩父の風景や人々の営み、会話や体験が、日々の暮らしの中にそっと残る——そんな「記憶としての価値」を届けたいと考えています。 -
- 地域に根ざした焙煎所として、地元企業や寺社、農産物や文化と連携しながら、訪れる人と暮らす人、秩父の内と外、地域と都市をなめらかにつなぐ存在を目指しています。
これまでの取り組みとしては、たとえば、地元のお寺「少林寺」とコラボした境内での「夜カフェ」イベントや、
桜の名所・清雲寺とともに開発した限定オリジナルブレンドの販売(売上の一部を桜の保全活動に寄付)などがあります。 - こうした活動を重ねながら、ちちぶコーヒーは、人と地域をやさしくつなぐ存在へと成長していきたいと願っています。
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本プロジェクトについて~ コーヒーで届ける秩父の魅力~
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- 今回のプロジェクトは、「ちちぶコーヒー」ブランド誕生から1周年という節目にあたります。
この1年、多くの方に応援いただき、少しずつ地域とのつながりも広がってきました。
このプロジェクトは、そんな感謝の想いを込めるとともに、秩父をもっと知ってもらう・思い出してもらう、そしてまだ秩父を知らない方々にも、その魅力を届けるための新たな一歩です。
これまでに生まれてきた商品や、今回新たに誕生したブレンドなどを通じて、「秩父らしさ」をコーヒーの香りや味わいに込めてお届けします。
その中のひとつが、秩父の老舗ワイナリー「秩父ワイン様」とのコラボレーションから生まれた、新商品「ワインバレルエイジドコーヒー」です。
同じ秩父エリアに根ざす者同士の出会いから生まれた、秩父の風土を感じられる特別な一杯が、ここに誕生しました。
日々の暮らしの中で、ふと秩父を思い出してもらえるような、そんな存在になれたら――。
“記憶をつなぐコーヒー”として、人と地域をやさしく結ぶきっかけを、これからも広げていきたいと考えています。 -
“秩父の魅力”を映す商品ラインナップ
- ちちぶコーヒーでは、秩父の風景や文化、季節の空気感を映し出すような多彩なコーヒーをご用意しています。
定番から新作、特別なコラボ商品まで、“秩父らしさ”をお届けします。 -
- ◉ 定番&新作水出しコーヒー
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定番|ちちぶコーヒーオリジナルブレンド(全5種)※豆・粉お好みでお選びいただけます
- 秩父地域の5つのエリア(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)をイメージした5種類のブレンドコーヒー。
中南米の5種類のコーヒー豆を14種類に焼き分けることで、それぞれのエリアの特徴に合わせた個性と奥行きのある味わいを実現しました。 - ▶YOKOZE(浅煎り) 200g
横瀬町のイメージ・・・よこらぼ、ナゼラボ、たてラボ、カリラボ、ENgaWA…チャレンジングでわくわくする取り組みがたくさんの横瀬町。
自治体や移住者による軽やかな動きをイメージして、浅煎りのブレンドに仕上げました。 -
- ▶NAGATORO(浅煎り〜中煎り) 200g
若い旅行者に人気の長瀞町。自然、祭り、アクテビティと、一年を通じて楽しいことがたくさんのエリアです。
このブレンドは、その中でも春になると圧巻の景色を作り上げる桜並木をイメージしています。 -
- ▶CHICHIBU(中深煎り) 200g
秩父神社、三峯神社を有する秩父市。伝統がある一方、若い世代による飲食店開業や新たな取り組みも目立ちます。
さまざまな価値観がミックスされた様子を、バランスのよい中煎りブレンドで表現しました。 -
- ▶MINANO(中深煎り) 200g
豊かな自然に抱かれた里山や、伝統の鰻屋さん。古きよきものを大切にする皆野町ですが、アウトドア派の若い世代とっても熱い町。
新旧が融合するおもしろさを、深煎りと浅煎りのブレンドで表現しました。 -
- ▶OGANO(深煎り) 200g
小鹿野といえば、伝統芸能・小鹿野歌舞伎。200年以上に渡り、地元衆による舞台が受け継がれてきました。
そんな歴史と文化をを、キレのある苦味と甘みを伴ったコクがある深煎りのブレンドで表現しました。 -
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コーヒーバッグ オリジナルブレンド 10個セット
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- 人気の定番ちちぶコーヒーオリジナルブレンドをより簡単に。
オープン半年で累計販売数1万5000個を突破したちちぶコーヒーの人気商品「コーヒーバッグ」。
紅茶のティーバッグのようなスタイルのため、テクニック要らずでおいしいコーヒーが作れます。
簡単で粉のゴミが出ないため、忙しい朝やアウトドアシーンにも◎。
コーヒーの抽出器具を持っているかわからない方へのプレゼントにもぴったりです。
【作り方】
①カップにコーヒーバッグを入れる
②コーヒーバッグ目がけてお湯を入れる
③そのまま2〜3分置く
④最後にコーヒーバッグを軽くゆすって完成
*お湯の温度、放置時間はお好みで調節してください。
*注湯してすぐにバッグをふるうと成分抽出がうまくいかない場合がありますので、お湯を入れたあとは数分待ちましょう。 -
【新作】水出しコーヒー|《水出しコーヒーバッグ5個入り》KAWASEブレンド 秩父地域名水セット
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- 秩父の夏の風物詩「川瀬祭」の名を冠した、涼やかな水出しコーヒーが誕生しました。
深煎りブラジルと中煎りコロンビアをブレンドし、
甘さとコクがありながらも、後味はすっきりしています。
冷たい水でじっくり抽出することで、まろやかで爽やかな味わいに。
暑い日のリフレッシュタイムに、ぜひどうぞ。
今回は、コーヒーバッグとともに、秩父の名水「秩父源流水 500ml」「毘沙門水 500ml」とのセットでお届けいたします。
コーヒーバッグ1包もちょうど500ml分作れる量に調整してありますので、500mlペットボトル1本分のお水にポンと投げ込むだけ。
12時間後には美味しい水出しコーヒーのできあがりです。 -
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- ◉ 【新商品】IBUSHIGIN先行販売|秩父の老舗ワイナリー「秩父ワイン様」コラボ商品!
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ワインバレルエイジドコーヒー
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- |バレルコーヒーとは
コーヒーを生豆の段階で、樽(バレル)に詰めて貯蔵して寝かせ(エイジド)、ワインやウイスキー、ラム酒の香りをつけたコーヒーのことです。
|バレルコーヒー開発の背景
2025年、秩父郡小鹿野町にある老舗ワイナリー「秩父ワイン」様が手がける「シュールリー2023」が、パリの星付きレストラン御用達の日本食材専門店「Nishikidori」への出荷を果たしました。
その話題の裏で、もうひとつの“物語”が静かに動き出していました。
秩父ワインの最高級ラインである「KARASAWA」の空き樽を譲り受けた、小鹿野町の地域商社では、その活用方法を検討していました。
ある日、コーヒー好きな職員がウィスキー樽で熟成させたコーヒー「バレルエイジドコーヒー」があることを提案します。その商品開発に「ちちぶコーヒー」へ白羽の矢が立ったのでした。
|名ワインを育てた空き樽を、廃棄ではなく次の命へ
秩父市に拠点を構える「ちちぶコーヒー」がその芳醇な香りを受け継ぎ、新たなプロダクトをつくり出しました。
「KARASAWA」のワインを長期間熟成させていた本物のワイン樽の内側にはワインの香りと時間が染み込んでおり、その中で生豆をゆっくりと寝かせて、自然に香りを移していきます。
香り移りの繊細なバランスを見極めるため、熟成期間や、焙煎度合いを何度も調整。
豆の選定にあたっては、数種類をテストした中から赤ワインの芳醇な香りが移った際に、コーヒーとしての完成度も損なわないものをチョイス。選ばれたのはエルサルバドル産のコーヒー豆でした。
|香り・味の特徴
そうして仕上がったのが、赤ワインの余韻がふわりと漂う、秩父らしさあふれるバレルエイジドコーヒーです。
味わい:Red Wine/Red Grape/American Cherry
※使用した豆※
エルサルバドル・サンタアナ県テカパ火山周辺地帯で収穫されたブルボン種100%の豆を使用。1,500mの標高と火山性土壌の恩恵を受け、火山灰を含むミネラル豊富な土壌が、複雑で豊かな風味のベースになっており、クリーンで明るい酸とスッキリとした甘さが特徴的です。
※使用した樽※
秩父ワインの自社園「唐沢」で育てられたメルロを醸造する際に使用された樽です
標高の高い斜面で育つメルロは、昼夜の寒暖差により凝縮感のある果実味を持ち、ワインも深い香りと味わいに仕上がります。
醸造後に数年熟成に使われたこのフレンチオーク樽には、ブラックチェリーやスパイス、樽由来のバニラ香が染み込んでおり、コーヒーに独特の香味を与える“熟成の器”として再び命を吹き込まれました。 -
応援コメントをいただきました
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ワインバレルエイジドコーヒーの開発でコラボレーションさせていただいた、有限会社秩父ワイン 村田道子様
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株式会社地域商社おがの 代表取締役 久保聡様
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さいごに
- 最後まで私たちのクラウドファンディングのページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
このページをご覧いただいたことが、“ちちぶコーヒー”と秩父にふれる最初の接点となれば嬉しく思います。
そしてこの取り組みを通して、地域の魅力を伝え続ける仕組みを、一歩ずつかたちにしていければと考えています。
これからの活動にも、ぜひご注目いただけたら幸いです。