-
自己紹介
-
私たちについて
- はじめまして。
川口市で革製品を製造しています、有限会社河内と申します。
私たちの会社は1927年創業の歴史を持つ革製品製造メーカーです。
『ALL MADE IN JAPAN』で国内外の有名ブランド品のOEMを手掛けております。
100%OEM製造のみを行ってきましたが、昨年より自社ブランドを立ち上げました。
それが『enrio』です。 -
-
ブランドについて
- 【開発経緯】
弊社4代目が前職でJA全農ミートフーズ(株)に勤めており、同僚や関係者等と豚革でなにかできないか、方法はないか、一緒に検討してきました。
豚の皮の多くは海外に輸出され、取引価格も年々厳しくなっている現状がありました。
そこで豚革を「製品」として流通させることができれば、豚皮の新たな活用方法となるほか、付加価値の高い商品として販売することで業界を潤すことができると考え、開発に至りました。
【開発にあたっての想い】
「一頭丸ごと命をいただく」の理念のもとこの企画を立ち上げました。
豚革は牛革と違い、日本で100%自給でき、特に関東の人にとっては馴染み深い食べ物です。
しかし現状は、そのほとんどが海外へと輸出され、日本国内での使用はごくわずかです。
海外では、豚革は柔らかく通気性が良い、さらに軽い素材として高評価を得ているが、日本では牛革に比べ価値の低いものとされています。
そんな豚革の価値や評価を高めたい、もっと沢山の方に豚革の魅力を知っていただきたい、そして生産者のかたの役に立てれば、そんな思いからブランドはスタートしました。 -
-
彩の国黒豚について ~彩の国黒豚をなぜ選んだのか~
-
彩の国黒豚について
- (埼玉県HPより)
埼玉の黒豚飼育歴は100年に及びますが、平成10年からは5軒の生産農家で「彩の国黒豚倶楽部」を結成し、埼玉県が推奨する埼玉県優良生産管理農場制度に基づき、優良種豚の導入・専用飼料・統一管理のもと、肥育・出荷しています。
肉質に定評のある英国系の純粋バークシャー種を、独自の専用飼料でじっくりと育てています。きめ細かな歯切れのよい肉は、風味がまろやかで、脂肪は白く甘味があり、サッパリなめらかです。 -
-
牛革や一般の豚に比べて『彩の国黒豚』の良さとは?
- 一般的な豚革の場合、「強度不足」「キズつきやすさ」「均一性の確保が難しい」「供給量の安定性」「なめし工程の課題」「環境問題」などの課題があります。
この課題を解決できる豚革はないか、探していたところ「彩の国黒豚」に気づきました。
とても身近なところにあったので気づくまで時間はかかりませんでした。
彩の国黒豚の革はそれらの課題をクリアできるだけの素質がありました。
そして牛革にも勝るとも劣らない魅力があります。 -
-
強度について
- 通常の豚革は、牛革と比較して強度が劣ることがあり、耐久性が求められる製品には不向きな場合もあります。
しかし『彩の国黒豚』の革は通常の豚革より厚みがあり、丈夫であるため牛革より若干強度は劣りますが、十分革製品としての強度を保てます。 -
キズつきやすさについて
- 豚革は表面に小さな傷がつきやすく、高級感を出したい、キズを嫌うデパート製品には不向きな場合もございます。
一般の豚の場合、豚舎に多くの頭数で飼育するためケンカや柵にぶつけたりと少ない頭数で飼育する牛舎と比較して、キズをつくる機会が多いです。
『彩の国黒豚』は比較的少ない頭数で丁寧に飼育されていますので、一般の豚革よりもキズは少ないです。
しかし、私たちはそのキズは革本来の味だと考えています。
あえて革本来の味を残す製法でつくっています。 -
-
均一性の確保が難しいことについて
- 牛革に比べて革の厚みや質感にばらつきが出やすく、製品の品質を安定させることが難しい場合があります。
これは牛以上に個体の差や品種がたくさんあることが挙げられます。
しかし、『彩の国黒豚』に限定していることにより、均一な厚みを持たせることが可能です。
さらに飼育する農場も限定しており、より安定した革を仕入れることが出来ます。 -
供給量の安定性について
- 牛革に比べて革としての供給量が少なく、価格が変動しやすい傾向があります。
しかし、私たちは直接産地から仕入れているので相場価格に反映されない強みがあります。 -
-
なめし工程の課題について
- 「なめし」とは、動物の皮から、腐敗の原因となるタンパク質や脂肪を取り除き、柔軟性と耐久性を持たせる加工技術のことです。
豚革のなめし工程は、牛革に比べて技術的に難しく、高品質な製品を安定して生産することが難しい場合があります。
私たちも皮のなめしについて、協力タンナーの石居みさお皮革様や公的機関の協力のもと、何度か試験しました。
黒豚だけのなめしをすること自体が、タンナーさんにとっても初めての経験でした。
墨田区で豚革を主に扱っている石居みさお皮革様も、いつもの豚革との違いに苦戦しました。
特に、一般的な豚よりも皮に厚みがあること、脂が多いこと、毛が剛毛であることなど、様々な要因がありました。
試作を繰り返し、最適な方法を見つけ、なんとか、なめすことができました。
方法が分かれば、様々な豚が集まる一般的な豚革とは違い、同じ品種で同じ農場で育てられた豚を使用するため、比較的安定したなめしが可能です。 -
環境問題について
- 皮革産業全般に言えることですが、豚革の製造過程でも環境負荷が懸念されています。
例えば、なめし工程で使用する化学物質による水質汚染などが挙げられます。
豚革は先程挙げたようにキズが多い革です。
そのため、顔料染めで色を濃く入れてキズを隠すことが多いです。
私たちの革は植物タンニンなめし、染料染めをすることにより、環境への負荷を極力減らしています。 -
-
唯一無二のトレーサビリティシステム
-
- 食品業界では当たり前になっているトレーサビリティシステムですが、アパレル業界でも同様の動きが求められるようになりました。
SDGsの観点から、「顔の見えるものづくり」が昨今では当たり前になりつつあります。消費者は、製品が製作される背景までを考慮して購入するようになっています。
アパレル業界でも、生産工場がどのような場所なのか、どういったところで生産されているのかを開示する動きが一般的になってきました。
しかし、ものが出来上がる過程においては、原料があり、それが一次加工され、二次加工、三次加工と様々な工程を経て製品となります。
私たちは、それら全てを開示し、全ての工程で「顔が見える」ことを強みとします。
また、この工場から工場へ最短距離で工程を進めているため、中間マージンが一切発生しないというメリットがございます。
そのため、お客様にリーズナブルな価格でご提供することが可能です。 -
狭い地域で小さく循環の輪を回していく
- 当社の革製品に携わる業者は、一般的な革製品に比べて少ないのが特徴です。
卸業者などを介さず、原料の調達からお客様への製品のお届けまでを最短で行うことができます。
また、原料から製品の生産までに関わる業者様が埼玉県近郊に集まっていることで、移動距離を最小限に抑えることができます。
具体的には、埼玉県深谷市から群馬県玉村町、その後東京都墨田区、そして埼玉県川口市という移動距離です。 -
商品紹介
- これらの製品はテレビ埼玉の番組「いまドキッ!埼玉」でも取り上げていただきました。
- また、埼玉県新商品AWARD2024に入賞しました。
このアワードは、埼玉県の魅力ある商品を発掘し、国内外へ発信することで、「SAITAMA BRAND」を確立するとともに、人にも環境にも優しい、優れた製品・観光・サービスを提供する活動(Saitama Style)を推進し、本県の産業を持続的に発展させことを目的として開催されています。
埼玉県の新たな製品、事業として広くしっていただければ幸いです。 - 今回リターン品として8種類ご用意いたしました。
「名刺入れ」「キーホルダー付靴ベラ」「ショルダーポーチ」「L字ファスナー長財布」「トートバッグ」「リュック」の6種類と「ビジネスセット」という「トートバッグ」「L字ファスナー長財布」「名刺入れ」の3点がセットになったものが1種類、ワークショップがございます。 -
-
- ※全てのリターン品に下記のenrioのキーホルダーとJAPAN LEATHERのタグが付属品としてお配りいたします。JAPAN LEATHERのタグは日本タンナーズ協会によって認証された革のみにつきます。
※ワークショップに参加される方には、当日配布いたします。 -
-
名刺入れ
-
- ビジネスマンの日常に欠かせない、上品で機能的なアイテムです。名刺も30枚程度入る設計で大事な商談や多くの人が集まる展示会などでも安心です。高品質の豚革と生地を使用し、シンプルながらもエレガントなデザインを実現しました。コンパクトなサイズ(110×80×20mm)と軽量設計(50g)で、持ち運びにも便利です。この製品は、ビジネスシーンでの印象を一層高めるだけでなく、日常のあらゆるシーンでも活躍します。上質な素材感とシンプルなデザインが、持つ人の品格を際立たせることでしょう。
-
キーホルダー付靴ベラ
-
- ビジネスシーンでの足元の印象は非常に重要です。見た目を整え、プロフェッショナルな印象を維持するために、携帯用の靴べらは必需品です。コンパクトで持ち運びやすいこのアイテムは、鞄やポケットに収まるサイズで、どこにいても靴を美しく見せることができます。会議室、出張、あるいは日常の移動中でも、この携帯用靴べらがあれば、いつでもスマートな足元を保つことが可能です。この便利なアイテムで常に最高の印象を与えられます。また、ナスカンが付きのキーホルダータイプですので、お使いのバッグの取っ手に付けることも可能です。
-
ショルダーポーチ
-
- 「彩の国黒豚」の革でつくったショルダーポーチ。肩掛けタイプで近所へのお出掛けや仕事中などにピッタリなサイズ感です。このショルダーポーチはスマートフォンや財布などの必需品を入れるのに便利で、カジュアルなコーディネートにも合わせやすいアイテムです。そして、ショルダー紐も豚革で製作しており、あえて長めにしてあります。自分の合う長さに調節出来るため、どんな方でも使いやすいです。
-
L字ファスナー長財布
-
- enrioオリジナルの型。最小級のサイズと重量で収納力を持たせたL型ファスナー財布。カードが出し入れしやすく、探しやすいenrio独自設計『房型カード収納』を採用。機能性と実用性を兼ね備えた財布です。
-
トートバッグ
-
- 「彩の国黒豚」の革でつくったトートバッグ。豚革の特徴でもある軽く、摩擦に強いです。本革のトートバッグとして非常に軽い640g(約)のため、女性でも持ちやすいです。また、表面には3つずつ穴が空いているので、通気性が良いです。ビジネスやカジュアルどの場面でのコーディネートにも合わせやすく、便利なアイテムです。
-
リュック
-
- 革製のリュックは、落ち着いた雰囲気を演出するアイテムです。ビジネスからタウンユースまで幅広く活動します。豚革を使っているので通気背が良く、とても軽いのが魅力です。ノートパソコンが入る大きさで、中の仕切りにはクッション性があり、ノートパソコンも保護出来ます。
-
ビジネスセット
-
- 大変お得なセット販売でございます。ビジネスに必要な3点がお買い得な20%OFFにてIBUSHIGINクラウドファンディング限定で特別に販売いたします。
※それぞれアイテムごとに色を選ぶことが出来ます。 -
ワークショップ
- 参加者が作りたい革小物を作れるワークショップ企画 事前に作りたいものとそのデザインを調整・共有し、当日、職人さんのレクチャーの元、ものを作るワークショップ
-
-
これまでの活動について
- 2025年は精力的に活動をしています。様々な展示会、審査会に出展してきています。先ほど挙げた「新商品AWARD2024」、展示会では「ヒットをねらえ!2025」「国産農畜産物商談会」「農と食の展示・商談会2025」「スーパーマーケットトレードショー2025」と1月、2月展示会へ出て発信しています。
-
-
-
応援コメント
-
【橋本雄二 氏(彩の国黒豚生産者)】
- 彩の国黒豚は、一般豚より長い時間をかけて育てることで良質な脂と筋繊維が細かい柔らかな肉質になり、皮は黒豚特有の軟らかな手触りながらもしっかりとした厚みがある皮に仕上がります。
丹精込めて大切に育てた彩の国黒豚の皮を使用した革製品を是非多くの方に知っていただき、ご利用いただけると嬉しいです。 -
【全農埼玉県本部】
- 彩の国黒豚は、イギリス系バークシャー種が原種の黒豚です。
埼玉県での黒豚飼養の歴史は古く、1914(大正3)年、約110年前までさかのぼります。
長い歴史の中で受け継がれてきた血統を守り続け、1998(平成10)年に「彩の国黒豚」の名前でブランド化しました。
現在、彩の国黒豚を飼養している生産者は2名まで減少し、大変貴重な黒豚となっています。
生産者と連携して安全で安心な黒豚の生産に取り組んでおり、生産者がこだわりを持って丁寧に育てた彩の国黒豚を食べるだけでなく、革製品としても多くの方に知っていいただけると幸いです。 -
今後の展開について
- 支援していただいた資金の一部で新たな作品の研究開発を図ってまいります。
特に革の新しい色を追加したいと考えています。
革はなめしの工程上、最低100枚必要となります。
私たちのような小さな会社では100枚は大きな数量で、正直なところ金額的にも厳しいです。
今回ブランドのスタートにあたり、4色くらい用意したいと考えていましたが、ロットの問題で断念しました。
この取組が上手く軌道に乗ることにより、新色を追加できます。
ブランドをスタートさせてからも「他の色もあったらいいのに」「明るい色が欲しいです」などのお声を多数いただいています。
そのためにも新色を追加し、さらなる魅力ある製品に出来たらと考えています。
また、この取り組みが広がることにより、畜産業界と皮革業界が抱える問題を解決する礎になれる可能性を秘めています。
皮革の価値を高め、サプライチェーンとして確立するのを目標とします。