- 皆さま初めまして。私たちは埼玉グリーンインフラSDGs研究会(略称SGISS研究会)です。
埼玉大学産学官連携協議会の活動における研究会の一つで、大学院理工学研究科藤野毅教授を代表に、地域の特性に合致した樹木や土壌特性などをはじめとしたグリーンインフラ並びにそれらの活用による地域振興策をSDGsを見据え活動しています。さいたま市が第1回「脱炭素先行地域」に選定され本学もその活動を推進することから、本研究会もカーボンニュートラルに関した取り組みを開始しました。 - 私たちの具体的な取り組みは、さいたま市にある見沼たんぼにおいて、CO2の削減と産業振興を実現しようというものです。研究会メンバーに、見沼たんぼで「モリンガ」の試験栽培を行う企業が加わり、埼玉県とさいたま市の関係部局の方とも連携する体制を整え活動を開始しました。
-
-
スーパーフード”モリンガ”について
- 皆さん”モリンガ”は、ご存知でしょうか?
インド原産のワサビノキ科の樹木ワサビノキの通称名で、高い栄養価と機能性があり、世界で「奇跡の木」とも呼ばれているなどスーパーフードとして注目されているのに加え、CO2吸収量も杉の倍以上とも言われています。このモリンガを現在見沼たんぼで試験栽培し、CO2吸収量の実力を確認すると共に、埼玉の気候・風土に適した栽培技術の確立、さらには事業化を研究しています。 -
実は研究会ができる前からモリンガを栽培
- モリンガ栽培のきっかけは、幼少期に毎日野遊びした見沼田んぼ。
当時は一面水田が広がっており、見沼用水も川の中に入れて鮒やタナゴを釣ったりカラス貝やタニシをとり遊んだ記憶があります。白鷺や鴨が水田や用水で捕食してました。夕暮れになると白鷺がV字飛行していたのが目に浮かびます。下の写真(さいたま市緑区大門にお住まいの北川邦夫様からご提供)は、明治期の見沼田んぼの光景です。
その見沼田圃から水田が減少し畑になり、さらに耕作放棄地も見受けられ何か出来ないかと幼馴染達と始めたのがモリンガ栽培です。 -
-
- そして現在、昨年は1000本を栽培、今年2023年は5500本と増やし、猛暑をものともせずすくすくと育っています。そして6次産品化も順調に進んでおります。
-
-
研究中のモリンガの生長、二酸化炭素吸収量
- 埼玉大学応用生態工学研究室では、成長したモリンガの総バイオマスを測定しました。播種から4カ月で11kg以上の重さが記録されました。実際には水分が多く、炭素量の分析を行うと1本で3kgのCO2を吸収したことが分かりました。この圃場で同じように成長したモリンガが1600本以上あるので、およそ5トンの吸収量となります。モリンガのCO2吸収量については様々報じられていますが実測した例はこれが初めてです。今後は、栽培の密度や収穫の方法を工夫することで固定されるCO2量も変わります。もうひとつの成果は、今年モリンガが開花してクマ蜂の活発な受粉が行われた結果、鞘もできました。クマ蜂の働きはとても重要で、見沼の圃場は自然共生のとても良いお手本になっています。今後はバイオマスの利活用について検討しJ-クレジットの創出に取り組みます。
- 藤野 毅(埼玉グリーンインフラSDGs研究会代表・応用生態工学研究室)
-
-
-
今回のリターン品について
- 今回モリンガを使用した商品を3つお出しします。
-
モリンガサプリ
- 研究会メンバーでもあるサッカードットコム株式会社様の商品です。アスリートや、健康を意識されている方に向けたサプリメントとなっています。
※詳しくは、下記サッカードットコム様の欄をご覧ください。 -
-
モリンガクッキー
- 社会福祉法人もくせい福祉会様が作成するモリンガクッキーです。モリンガ初心者の方でも非常に食べやすい、美味しいクッキーとなっています。
※詳しくは、下記もくせい福祉会様欄をご覧ください。 -
-
モリンガパスタ
- 株式会社ポポラマーマ様が作るこだわりのモリンガパスタです。国内産のモリンガで作るパスタは今回が初!低糖質でもしっかり美味しいパスタとなっています。今回特別にトマトソース付き。お手元に届いたらすぐに食べられる嬉しいセットです。
※詳しくは、下記ポポラマーマ様の欄をご覧ください。 -
-
各リターン品コースについて(下記リンクよりリターンページへ移動できます)
-
以下からは、それぞれの企業様についてや、想いなどをご紹介していきます。
-
【産学連携先,研究会メンバー】サッカードットコム株式会社
- サッカードットコム株式会社は、「サッカーで笑顔に。」という言葉を掲げ、サッカーに携わる人やモノを作り上げる活動を行っています。私たちもさいたま市が掲げる「ゼロカーボンシティ」構想に賛同し、研究会に入会。もともとサッカードットコム株式会社のアドバイザーもしており、ジーピック合同会社という形で会社経営を行う、松永氏とともに見沼田んぼにて農薬を使わないモリンガ栽培をしております。
-
- モリンガはCO₂を削減し、地球温暖化対策になるだけでなく、とても栄養価の高い植物です。
私たちはこの栄養価に目をつけ、モリンガをサプリメント商品として製品化し、皆さまに健康食品としてご提供したいと思っております。 -
モリンガサプリ特徴
- • 安心・安全な国産モリンガ使用
• ビタミンA、ビタミンC、鉄、カリウムなどのミネラルが豊富
• 炎症を抑える作用があると考えられている
• 血圧を下げるのに役立つGABA(γ-アミノ酸)が豊富で約18種類のアミノ酸が含まれている
• 不溶性食物繊維および水溶性食物繊維が含まれており、腸内環境を整えるのに役立つ -
-
サッカードットコムならではのアスリート向け効能
- 日頃アスリートと関わる会社として、一般の方だけではなく、アスリートの皆さまにもお役に立てるような成分を入れました。
疲労回復に有効といわれる成分、シールド乳酸菌などのその他の成分を調合しており、腸内フローラル活性化を促す成分なども含まれております。
また、安心・安全にサプリメントを摂取できるようにアンチドーピング機構による製品の認証や埼玉大学での食品検査を行い、日本国内のGNP認定工場で製品化し、安心・安全な国内製造品としてご利用いただけるように商品開発を進めております。
アスリートの方にも安心してご利用いただきたいです。 - またこの度のクラウドファンディング主催者の埼玉グリーンインフラSDGs研究会の活動に賛同し農福連携による障がい者の社会復帰支援を応援いたします。
クッキーの原材料の一部となるモリンガの栽培を通じて、障がい者の方自らが収穫する農業体験が社会復帰を目指す障がい者の方の一助になればと思っております。 -
【農福連携先】社会福祉法人もくせい福祉会ーほっとラウンジー
- 社会福祉法人もくせい福祉会は、運営する精神障がいを持つ方々の社会復帰を支援する施設(就労継続支援施設B型)で、現在40名ほどの登録者があります。
ほっとラウンジを運営し、社会復帰を目指す方々に働いてもらっています。
パレスホテル大宮のシェフから指導を受けた商品を作ったり、カフェを運営しています。 -
埼玉グリーンインフラSDGs研究会との繋がりのきっかけ
- もともとコーディネーターの大久保さんとお知り合いだったのが、お声がけいただいたきっかけです。
ほっとラウンジにも近い、さいたま市にある見沼田んぼでモリンガを育て、研究していらっしゃるというお話から、私たちも障がい者の就労支援の鳥取り組み拡大を考えていたので、クッキーの新たな商品開発並びにモリンガ栽培と収穫作業による農作業が障がい者のメンタル面で安らぎをもたらすと考え、参画したものです。 -
- クッキーは施設内での販売のほか、施設外でも大宮駅コンコースでの県内障がい施設合同の販売イベント「セルプバザール」などなど、各種イベントに参加し販売しています。
今回、障がい者の精神的安定と収入確保を狙いに埼玉グリーンインフラSDGs研究会の活動に参加しています。障がい者の皆さんも空気が澄み緑多い見沼田んぼで、すがすがしい気持ちになりながら農業体験でき、大変貴重な経験を積ませていただいてます。そして、収穫したモリンガを私たちのクッキーでも利用することにしました。
栄養価の高いモリンガを使うことで、美味しくて健康にもよいという理想的なクッキーができあがりました。 -
-
【ご賛同企業】株式会社ポポラマーマ
- 株式会社ポポラマーマは「世界で一番価値ある生パスタでみんなを笑顔に!」を掲げ、1994年12月3日に東京都江戸川区葛西で創業し、翌1995年8月7日の株式会社への改組以来、ゆであげ生パスタ専門店「ポポラマーマ」を展開してまいりました。
主原料に通常の小麦の祖先といわれるデュラム小麦の中心部分を使用した生パスタをゆであげで提供している専門店チェーンです。首都圏、阪神圏、道南、九州圏のショッピングセンター内、駅前商業施設内、路面に80店舗ほどを展開、女性、ファミリー層が主な顧客となっております。
「おいしい生パスタをリーズナブルにスピーディーに提供できるお店を生活の場に作ることでパスタを日常化する」を使命として、地域のお客様に愛されるお店作りを目指しています。 -
ポポラマーマの生麺へのこだわり、今回のプロジェクト参加にあたり
- パスタだって「生」が美味しい。
そばも、うどんも、拉麺も、おいしいと言われる麺はほとんどが「生麺」です。
ポポラマーマは創業以来、乾麺より扱いが難しく、原価も高い生パスタへ徹底的にこだわり続けています。
全国80店舗以上ある「ゆであげ生パスタポポラマーマ」のお店では、毎朝、オープン前にスタッフ全員で生パスタを茹でて実食。気温や湿度の違いで茹で時間が変わるので、本来のモチモチ食感を実現できる茹で時間を微調整しています。
そんな生パスタに愚直に向き合ってきたポポラマーマが、もともと研究会メンバーでもあるジーピック合同会社の松永氏よりお話をいただき、今回のプロジェクト趣旨、埼玉グリーンインフラSDGs研究会様の趣旨に賛同。見沼田んぼで栽培されたモリンガを使った生麺を開発しました。 -
-
ポポラマーマの低糖質モリンガ麺
- 炭水化物の中で、糖質がやや高いイメージのあるパスタですが、実はパスタの原材料であるデュラム小麦は硬質であることから、その消化のスピードがゆっくりで血糖値の上昇が緩やかとなり、それゆえにエネルギーが長時間に渡り持続するという特徴を持っています。イタリアのサッカー選手が試合前の食事として、パスタを食べることが多いのは、そんな特性があるからだそうです。
一方で、やはり糖質が気になるというお客様にも気兼ねなくパスタをお召し上がりいただきたいと思い、低糖質パスタの開発に着手。どうせ作るなら、低糖質で美味しい物を、又、低糖質でも何か特徴を・・・ということで、スーパーフードとして評価の高い『モリンガ』を加える事で、人間に必要なビタミン・ミネラル・タンパク質・アミノ酸など90種類以上の栄養成分も加わり、更に機能性がアップした「低糖質モリンガ麺」が誕生いたしました。糖質が気になる方や、栄養バランスが気になる方はぜひ一度「低糖質モリンガ麺」をお試しいただきたいと思っております。
◇注意事項:妊婦さん、妊娠の可能性のある方、血圧降下薬を服用中の方は、摂取量にご注意ください。 -
- 株式会社ポポラマーマ
134-0083 東京都江戸川区中葛西3-34-9 -
最後に
-
埼玉グリーンインフラSDGs研究会 今後の活動について
- モリンガに加え桜草やアキノキリンソウなど埼玉や見沼を代表する植物も見沼たんぼで栽培しアロマを抽出するようなビジネス展開やモリンガの見沼たんぼ以外の地域での栽培拡大など、活動の深化、拡大も併せて検討中です。さらに農福連携を推進し、青空の下モリンガの栽培管理や収穫作業を通し、精神障がいの回復を図ると共に、働く楽しさや喜びを感じ社会復帰への一助になればとも考えています。
-
- 上記は2023年9月27日、見沼田んぼのモリンガ圃場で立派に生長したモリンガの3回目の収穫を行うと共に本プロジェクトに参加するメンバー全員で撮った集合写真です。
お時間が許せば、皆さまもぜひ圃場にお出でいただき「モリンガ林」をご覧下さい。
また本プロジェクト資金は、今回リターン品としてクッキーも出していただいている社会福祉法人もくせい福祉会を通じ、精神障害をお持ちの方々の就労の支援に一部役立てさせていただきます。
具体的には、目標金額の13%に相当する4万円を活用し、就労者たちが見沼田んぼで作業しやすくなるよう環境整備に充てさせていただきます。
見沼からさいたま市、埼玉県、日本そして全世界へと、地球に優しく明るくらしやすい社会実現の輪を広げていきましょう!
本プロジェクトへのご協力ぜひ宜しくお願いいたします!