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はじめに
- はじめまして。
埼玉県上里町でアイスクリームを製造しているキムラヤ乳業と申します。
1963年に創業し、夏場商売のキャンディー屋さん(アイスの製造)を60年間続けてまいりました。
今回、アイスキャンディー屋の、地元素材コラボへの挑戦を応援してもらいたくクラウドファンディングに挑戦します!!
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豚まん開発に至るまでのエピソードや、商品の説明を記載させていただきます(^^♪ -
第一部|商品化に至るまで
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1話|創業者の志
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- 戦後まもない昭和の20年代の黎明期、手作りでアイスキャンディーをつくってはブリキの保冷箱に入れて、自転車で「チリーンチリーン」と鐘を鳴らしひき売りをしていた。
元々は八百屋を営んでいたのだが、いつしか地元のお客さまから「キャンディー屋さん、キャンディー屋さん」と呼ばれるようになった。 -
- キムラヤ乳業の創業者は、地元の皆さまに笑顔を届けたい一心で、アイスキャンディーのはいった保冷箱を自転車でひいていたのだ。
そんな、「キャンディー屋さん」なんて、のどかでほのぼのした呼ばれ方をされていた創業者の「皆さまを笑顔にしたい」という志を、今日に至るまで引き継いでいるのだ。 -
2話|社長に衝撃が走る
- 私たちはスーパーやコンビニ等で販売されているアイスクリーム(冷菓)の受託生産(OEM)を行っている。
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- ある日、とあるお取引先様から、こんなことを言われた。
「キムラさんって冬場商品は何かつくってるの?せっかくアイスを保管する冷凍倉庫もあるし、豚まんを作ってみたら。」
社長に衝撃が走る
思ってもみなかったが、キムラヤ乳業は冷凍の食品(アイス)を作るプロ。豚まんも美味しく冷凍させることができるかもしれない。そう思い、密かに商品化するための知識、ノウハウを蓄積していくことに決めた。 -
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3話|商品化に向け、製造を開始
- 商品化するべく、まずは社内向けに製造を開始した。年度末の催しの景品や従業員サービスの福利厚生の一環として、自分たちしか作れない極めつけ美味しいスペシャルメイドな豚まんをつくっては、キムラヤ乳業で働く仲間と楽しんだ。
市場に出回らない
誰も知らない
誰にも教えていない
アイスキャンディー屋さんの豚まん
私たちは次第に豚まん(冷凍の饅頭)を作る知識、ノウハウを蓄積していった。 -
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4話|ついに完成した絶品の豚まん
- 素材本来の食感や風味そして調味材との調和にとことんこだわり我々しか作れない独自の商品。
中華街でも無い、関西でも無い、『北関東の豚まん』を完成させたのだ。 -
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- モチモチふんわりした甘めの生地と豚肉(とんくろー)と、粗切りの玉ねぎ、そして締めの塩と胡椒のつなぎを抑えたごまかしの無い、シンプルに味付けされた“ほくほくした具”で構成されており、甘みのある餡が特徴である。
頬張った瞬間に生地の甘さと具材が融合し、おいしさが口いっぱいに広がる。絶対に一度食べたらや
みつきになる、そんな“絶品の豚まん”である。 -
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第二部|わたしたちの挑戦 ~失敗から生まれた商品~
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1話|すべての始まり『神保原ドッグ』
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- 豚まんは丸い。しかし開発段階において、しばしば丸くならずに細長くなってしまった。実はその失敗が、食べやすくてひとくち目から具を味わえる『ドッグ』となったのだ。
ならば、これと地元近隣のメーカーと協業して何かできないかと、そう考えて出来上がったのが『上里町名物 神保原ドッグ』だ。
「買いて良し 売り手よし 世間よし」
一つの商品によって「生産・素材・調達・造り・売り・買い・市場」と、沢山の人たちが繋がっている。
そんな、陰で支えてくれている協業者とのコラボレーションのツールとして『上里町名物 神保原ドッグ』を活用していきたい、そんな発想である。 -
2話|初のコラボ『ソース味神保原ドッグ』
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- 私たちは以前より、豚まんにウスターソースを付けて食べるとより美味しくなることを知っていた。
濃厚かつ、スパイシーさがより際立ち、“くせ”になるおいしさへと進化する。
ならば、いっそのこと最初から具にソースを加えてソース味のドッグは作れないかと、思いついた。
ソースは地元素材でもある、本庄市の高橋ソースさんのウスターソースだ!!
さっそく試作を作り出したが、どうしてもウスターソースの風味が蒸工程の熱で奪われてしまい、満足したものが出来なかった。
高橋ソースさんとの協業の末、やっと満足するソース味の神保原ドッグを完成させる事が出来た。
これがキムラヤ乳業初のコラボレーションプロジェクトとなった。 -
3話|夏にぴったり『黒豚カレー神保原ドッグ』
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- 豚まん等の市場が細ぼる夏場の商品の柱とすべく、開発したのが本商品である。
「夏場でもエアコンの効いた部屋で美味しく弊社製品を食べてほしい」そんな想いだ。
「刺激的でスタミナになりガツンとくるもの」と言ったらカレーライス。
どうせなら本格的なスパイスを使ったカレー味で、なおかつ地元商材を利用したい。
以前より黒胡椒の仕入れで取引させていただいている、こだわりのカレースパイスで定評のある上尾市の井上スパイスさんしかない!!そう思い試作を始める。
期待通りのカレー風味が具と融合して上出来の物が出来上がったが、どこか味に深みが足りない。
井上スパイスさんから、「カレースパイスはソースとの相性が最高です」とのお話を聞き、神保原ドッグソース味の具と特選カレースパイスを配合して試作をしたら、これがドハマりをしたのだ。
スパイシーの中に芳醇な深みある『黒豚カレー神保原ドッグ』が完成した。
ソース味の神保原ドッグがなかったら、カレー味は出来ていなかったとも言える。
厳密には、弊社・高橋ソースさん・井上スパイスさんの“三社のコラボレーションプロジェクト製品”とも言える。 -
4話|ちょっぴりヘルシー『しゃくしな豚まん』
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- 食感にアクセントを加えられるような、地元の素材はないかと探求を進めていた。
おやきのように高菜や野沢菜、筍、等を使用すると、シャキシャキした食感やしんなりした味わいが表現できることは以前より知っていた。
社内公募で出た案が「しゃくしな漬け」とのコラボだった。
社内公募でエントリーした本人曰く、小鹿野町(バイクで町興しをしている)にツーリングに行っては「しゃくしな漬油炒め」をお土産に買っていると言う。
秩父は小鹿野町の特産品「しゃくしな漬油炒め」を入れた豚まんを作ってはどうかと提案があった。
この「しゃくしな漬油炒め」をつくるは小鹿野町の石川漬物さん。
趣旨の連絡をとるとご快諾いただき、完成したのが『しゃくしな豚まん』である。
“おやきのようで、おやきではない”しっかりとして食物繊維たっぷりの豚まんに出来上がった。
口の中で広がるちょっぴり辛いごま油の味、しゃくしなの香ばしさ、しゃきしゃきした食感、そして豚肉と玉ねぎと黒胡椒の調和が、なんとも懐かしくもちょっぴりヘルシーで食欲をそそる味わいがたまらない。
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さいごに
- 「アイスクリーム屋さんなのに、豚まんを製造している企業」
「夏の時期なのに、豚まんをお届けする企業」
そんなギャップを楽しんでいただけたら幸いです。
今回のプロジェクトを通じて皆さまにキャンディ屋さんの豚まんを是非知ってもらいたいと考えています。今後、地元の産業や企業の製品を使った商品を作っていき、より一層地元に根付いた事業活動を行ってまいります。
これからも応援よろしくお願いします。 -